街中の現場の杭工事において有りがちなトラブルって何?

Sponsored Links
/* */

 

杭工事を行う場合には色々気をつけておかないといけない
注意すべきポイントがある。

 

例えば

杭の材料が現場の搬入街で道路上に停車していたら渋滞になるとか、
機械の騒音や振動が多くて近隣さんからクレームが来るなどあるが、
そういう類のクレームは杭工事で無くても発生する。

そういう中で杭工事に関するものと言えば「泥の飛散」が考えられる。
杭打機の掘削するロッド部分に付着した泥が高所から飛散する
可能性が非常に高いのだ。

 

また、現場内にある杭汚泥なども重機で移動させている時に
場外へ飛散する場合も考えられる。

 

そこで

仮囲いの上にブルーシートなどを設置して飛散防止したり、
杭打ち機のロッドを引き上げる時に高圧洗浄機で清掃したり、
いろんな対策を講じている。

 

すると

確かに、一定の効果はあると考えられる、特に地上部分に存在する
杭汚泥については仮囲いのかさ上げ効果は得られるだろう。

 

しかし

同時に防ぎきれないのがロッド部分からの杭汚泥の落下である。
特に既製杭の場合の方が可能性は高い。

 

もしも

高圧洗浄機で清掃しても完全に泥が取りきれる訳ではないので
残った泥が落ちる可能性というのは残念ながら0にはならない。

 

そして

仮に100%泥を清掃しきったとしても厄介なのが洗浄した「泥水」が
飛散をしてしまうということである。こればっかりは防ぎようがない。

泥のように誰の目にも見える被害にはならないが、付近の車などは
明らかに泥が散ったように一目瞭然の状態になるから。

 

ここで

私が一番言いたいことは、仮囲いのかさ上げや、高圧洗浄などを
行うことで安心ということでは無いということ。

 

いつトラブルが起きても良いように備えをしておくこと。
例えば、駐車場などの車へは飛散防止のシートを掛けたり、
ガードマンを手配して危険なタイミングで歩行者を迂回させたり、
時には作業のタイミングを考慮することも必要かもね。

 

つまり

街中の現場の杭工事において有りがちなトラブルとは、
杭の汚泥が車や、歩行者に散ったというトラブルである。

 

もちろん

仮囲いより更に高くシート養生を行ったり、
近接する駐車場の車にシートを掛けて保護したりするけど、
空中に舞っている細かな泥を完全に防ぐまでには至らない。

時には、ガードマンを立たせて作業を一時的に中断することも
必要かも知れないね。

 

そして

最終的にモノを言うのが近隣さんとのコミニュケーション能力。
クレームがたとえ来たとしても最終的に仲良くなるコツもあるからね。

↓  ↓  ↓

  • コメント: 0
banner11

Sponsored Links


関連記事

  1. 型枠の仕上げの程度の使用例と管理ポイントとは?

  2. 建物位置の縄張りを行なうことで確認できる3つの事とは

  3. 施工計画書の裏側!工事概要って工種ごとに記載する必要あるか?

  4. 足場の積載荷重は何を基準に決まるのか?建枠か?鋼製布板か?

  5. 拡底杭の仕組みとは?どのようにして杭先端だけ広げて掘れるのか?

  6. 既製コンクリート杭の施工計画書には何を記載すべきか?(3)

  7. 杭穴の埋戻しに良質土を使うと監理指針に書いてある理由とは?

  8. 既製コンクリート杭の高止まり、低止まりに備えよう

  9. 鉄筋のスペーサーは縦向きか?横向きか?充填性と強度の矛盾について

コメント

  • コメント (0)

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

プレゼント付無料講座開催中
kouza
仮設 syoseki
プロフィール
myImage

作者:TM


私の職業は「建築現場の現場監督」。
何だかんだで15年働いている。
その15年分のノウハウを若い現場監督さんのために、全て暴露しくよ。

なぜ、キツイ建設業界で働き続けているのか?
その秘訣がしりたいあなたは
今すぐこちらをクリック

↓ ↓ ↓

詳しいプロフィールはこちら


あっ、
ただし「社外秘」や「会社独自の技術」じゃ無いよ。
あくまで、「私個人の感じる本音」だよ。
最新記事・おすすめ記事
  1. 鉄骨の工作図をチェックする時に確認すべき9つのチ…

  2. フラットデッキ、デッキ合成スラブ、デッキ構造スラ…

  3. 構造用アンカーボルトと建方用アンカーボルトの決定…

  4. 鉄骨工事のボルトの代表格トルシア形高力ボルト!使…

  5. 鉄骨工事は着工前から始まっている?BCP、BCR納期問…

  1. 一級建築士の資格勉強を始める時期はいつからか?と…

  2. 在宅勤務になり建築現場に配属されない時の学習方法…

  3. 最上階の梁の定着は一般解の梁と何が違うのか?

  4. TMです。新年明けましておめでとうございます。【悩…

  5. 工事写真をスマホで管理する時代が到来!Photo Manag…

人気記事ランキング
月間週間デイリー
ブログランキング
にほんブログ村 住まいブログ 現場監督へ