境界際の山留めは引き抜くか?埋め殺しか?それが問題だ!

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前回は、近隣の近くの鋼矢板を引き抜く場合は、
どのような方法が良いかをお伝えしたが、

一番影響を与えないのは「抜かない」こと。

山留めを抜いてしまうと、どうしても山留め材の体積分は
空隙が出来てしまうので、周辺地盤に影響が出やすい。

 

だから

引き抜かないといけない理由が無ければ、そのまま埋め殺しに
するのが一番周辺地盤に対して影響が少ない。

 

ただし

施主などの承認を得ておかないと「仮設材を放置」
したことにも成りかねないので注意しよう。

もう1つ注意しないといけないことは「コスト面」。
当然、山留め材を埋め殺すのだからリース品であれば
「滅損」扱いになるので予め見込んでいなければ
追加の費用が発生してしまうのだ。

 

しかも

2~3枚ならともかく、数m以上であれば、
かなりの高額になることは間違いない。

すると、現場の粗利益にも影響してくるかもしれないので
無理矢理でも抜きたくなるのが心情。

 

でも

無理矢理に山留め材を引き抜いて近隣家屋に影響を与えると
埋め殺した方が安かった。という結論に達する可能性がある。

 

だから

もしもあなたが不安であれば会社と相談して、どのような方向性で
現場を進めるべきか?を話し合うことをお勧めする。

 

なぜなら

問題点は共有した方が気分的にも楽だし、何より
一人で考えていると間違える可能性が高いからね。

 

つまり

境界際の山留めに関しては、基本的には「抜く必要が無ければ埋め殺し」
が最終的な損害が少なくなるのでは無いかと私は考えている。

 

しかし

積算で全て引き抜くように拾い出しをしているなどすると「滅損費用」を
予算をしてみていないということもしばしばあるので、現場だけで不安なら
会社とも相談をして、方向性を決定すべきだよ。

もしも、何かあった場合には全てあなたの責任にされてしまうので
「相談」と言うかたちでも良いので、事前に話をしておくと効果的。

 

あっ

そうそう、「相談」といえば「報連相」だけど、過去にこんな記事も書いたよな。

↓  ↓  ↓

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