高強度せん断補強筋の加工間違いは現場で直す事が出来るか?

Sponsored Links
/* */

 

誰でも間違いはある!当然私にも…。

という事で、今回は高強度せん断補強筋の加工間違いの場合の
対処方法についてお伝えする。

 

ここで

あなたなら一体どうするかな?

  • 多少の間違いならそのまま進めてしまう
  • 現場で修正するように無理やり頼む
  • 誰かのせいにして知らんぷりをする
  • 業者に何とかしてくれと頼み込む

などなど様々な対応があるよね。

 

そこで

今回は高強度せん断補強筋の発注を間違えた時に、
最も早く修正できそうな「現場での修正」が可能か?
についてお伝えしていこう。

 

まずは

実際に現場で修正というものが出来るのか?
という点だけど、実際はかなり難しい。

何が難しいのかというと、鉄筋自体が高強度なため
切断したり、曲げたりが現場では難しいのである。

やって出来ないことは無いのかも知れないが、
大抵の鉄筋業者は「勘弁してくれ」と断るだろう。

 

次は

そもそも現場での加工・修正というものが認められているのか?
という点だけど、実際には「現場での加工は認められていない」。

 

具体的には

高強度せん断補強筋というのは、「認定工場で製作」された
ものしか実際に認められていないので、現場での加工・修正は
認められていないと「建築工事監理指針」で決められているから。

 

だから

もしも、あなたが高強度せん断補強筋の発注を間違えてしまった時は、
悩むことなく「再発注」の指示を取ることが最善の策だよ。
そして、「最短日時」で現場に届くことをお願いするしか無いよね。

 

最後に

建築工事監理指針(令和7年版上巻)」にておさらいをしておこうね。

P.312

(4) 高強度せん断補強筋の加工は次による。

(ア) 鉄筋の折曲げ形状・寸法は、指定性能評価機関の審査を受けて評定等の技術評価を取得した設計施工指針に従う。

(イ) 鉄筋の切断や折曲げ、閉鎖形筋の溶接等の加工は、上記の設計施工指針が対象とする製造工場又は加工工場で行う。その他の作業場や現場では、高強度せん断補強筋の加工を行ってはならない。

 

つまり

高強度せん断補強筋の加工間違いは現場で直す事が出来るか
については、認定工場以外での加工は行ってはならないのが正解。
建築工事監理指針にも規定してあるので発注時にはよく気をつけてね。

そもそも、固くて切断・加工できないという意見もあるからね。

 

あっ、そうそう。

図面トラブルに関しては過去にこんな記事も書いているので
合わせて読むと効果的だよ。

↓  ↓  ↓

  • コメント: 0
banner11

Sponsored Links


関連記事

  1. 誘発目地と鉄筋の位置関係で生じるかぶり厚さ不足とは?

  2. 鉄筋の機械式継手の種類と採用の基準は一体何なのか?

  3. 鉄骨工事の施工計画書に関するチェックのポイントとは?(2)

  4. 鉄筋のかぶり厚さが確保できていれば極端に大きくても良いのか?

  5. 建物位置の縄張りを行なうことで確認できる3つの事とは

  6. 場所打ちコンクリート杭の施工計画書の作成について(3)

  7. 鋼管杭の回転圧入工法で杭工事の悩みを激減させる最大のメリットとは?

  8. 鉄骨の工作図をチェックする時に確認すべき9つのチェックポイントとは?(3)

  9. コンクリートの断面寸法の精度を求める3つの要求とは?

コメント

  • コメント (0)

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

プレゼント付無料講座開催中
kouza
仮設 syoseki
プロフィール
myImage

作者:TM


私の職業は「建築現場の現場監督」。
何だかんだで15年働いている。
その15年分のノウハウを若い現場監督さんのために、全て暴露しくよ。

なぜ、キツイ建設業界で働き続けているのか?
その秘訣がしりたいあなたは
今すぐこちらをクリック

↓ ↓ ↓

詳しいプロフィールはこちら


あっ、
ただし「社外秘」や「会社独自の技術」じゃ無いよ。
あくまで、「私個人の感じる本音」だよ。
最新記事・おすすめ記事
  1. 鉄骨の工作図をチェックする時に確認すべき9つのチ…

  2. 鉄骨の工作図をチェックする時に確認すべき9つのチ…

  3. 鉄骨の工作図をチェックする時に確認すべき9つのチ…

  4. フラットデッキ、デッキ合成スラブ、デッキ構造スラ…

  5. 構造用アンカーボルトと建方用アンカーボルトの決定…

  1. 一級建築士の資格勉強を始める時期はいつからか?と…

  2. 在宅勤務になり建築現場に配属されない時の学習方法…

  3. 最上階の梁の定着は一般解の梁と何が違うのか?

  4. TMです。新年明けましておめでとうございます。【悩…

  5. 工事写真をスマホで管理する時代が到来!Photo Manag…

人気記事ランキング
月間週間デイリー
ブログランキング
にほんブログ村 住まいブログ 現場監督へ