建築現場で当たり前のように使用されている移動式クレーン。
あなたは、普段どんなことに気を付けて使っているかな。
例えば
あなたは移動式クレーンが来たら、設置場所と簡単な作業内容を伝えて、
実際に吊り荷の事が気になって荷おろし場所で待機していないかな?
別に
あなたが荷おろし場所で待機することは悪い事ではなくて、
予定通りの作業が出来るか確認するために非常に重要な事である。
でも
一通りの吊り作業を確認したら、クレーンの設置場所へ戻って
あなたに確認してもらいたいことがあるよ。
それは
アウトリガーの足元が沈下していないか確認すること。
きっと
新築の建築現場の場合であれば、工期の最初から最後まで
クレーンの足元が良好であると言うことは少ない。
もしも
必ず移動式クレーンを使用する場合は、敷鉄板のうえで
作業をするのであれば問題ないが、
それでもシートパイルの引き抜き作業などあれば、
足元が埋め戻したての状態である可能性もある。
実際に
埋め戻し直後の状態で、移動式クレーンを設置した場合に、
アウトリガーの足元が若干沈下して周辺に亀裂が入ったことがあるからね。
もしも
沈下が一気に進んでしまえば、移動式クレーンが転倒という、
最悪の未来が待っているかもしれない。
でも
あなたは、移動式クレーンが斜めになったら、
オペレーターが気付くのではないか?
と感じるかも知れないけど、警告の出ない程度の傾きであれば、
オペレーターさんも当然、吊り荷の方に意識が集中しているため、
気付かない事も当然あるはず。
その様な場合は、一番作業を客観的に見ることの出来る
あなたが気付いてあげるのが効果的であると感じるよ。
実際にチェックする時間は、2分もあれば十分だからね。
結局
「まさか!」の事態が起こってからでは遅いので
日頃から、負担にならない程度で意識して確認すると
大きな事故は意外に防げるはずだよ。
つまり
クレーンのアウトリガーをセットしたら必ず確認して欲しいことは、
アウトリガーの足元が沈下などの異常をきたしていないか?
もしも
クレーンのバランスが崩れてしまって転倒すると
「事故報告書」を出さなければいけないからね。
えっ
事故報告書って何?と言うあなたにはこちらの記事がオススメ。
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もしアウトリガの沈下が認められた場合、どのような対応をされますか?
T.Kumagaiさんコメントありがとうございます。
アウトリガーの沈下が認められた場合は、まず作業を中止しますね。沈下が一気に進んでクレーンが転倒するのが一番怖いので…。
それから、沈下部分に砕石などを入れて補修して再度セットして状況を確認します。それで、問題なければ再開ですかね。