杭工事というのは工事開始までの期間がある場合は
見積段階で工法の変更をお願いしやすい工種であった。
最近は、計画変更などという言葉をちょっとでも聞くと、
すぐに顔をしかめる設計者が増えてきたので難しいかも知れない。
しかし
杭工事で見積段階で、なぜ工法の変更のするかという理由がある。
現場が始まってからでは変更できないとは感じるか、設計施工や
プロジェクトの初期の段階から従事されることも有るかもしれないので
今回は、杭の工法の検討についてお伝えする。
まずは
1番重要視されるのはコスト面である。
私の会社もそうだけど、あなたの会社はきっと非営利団体では無いはず。
すると、必ずと行って良いほど「コスト」に掛かるウエイトはかなり高い。
大幅に、工法によって金額の差がでる場合は、それだけで工法変更の
土台に軽々しく乗ってしまうくらいの影響力がある。
次に
実際に施工が可能か?という施工面である。
いざ仕事に掛かろうとしたけど、杭打ち機や杭材が現場に入らない。
何とか現場に入っても施工なんて出来るスペースが無い。
などという悲劇を生まないように、狭小な現場は特に工法の選定が重要。
時には
現場の近くの大通りで杭打ち機をおろして、
そこから路地を自走せざるを得ないケースもあるからね。
しかも、いきなりデカイ杭打ち機が入ってくると
近隣さんからの印象も悪くなってしまうよね。
最後に
騒音・振動面などの環境面。
もしも
街中で打ち込み工法の杭で、毎回すごい騒音が出たり、
家に座っていても感じるような振動が巻き起これば、
毎日、現場事務所はクレームの嵐である。
そのために、街中で工事を行う場合は出来るだけ
近隣さんにやさしい工法を選んでいるはずだよ。
つまり
現場に乗り込んだ時点であなたが選定するわけではないけど、
杭工事の工法を選定する場合には以下の3つが重要視される。
- コスト面
- 施工が出来るか?道路が通れるか?などの施工面
- 騒音・振動などの環境面
であり、これらの3つが整っていないと、
いざ仕事に掛かっても頓挫する可能性が高い。
その点においては、何事も「計画が大事」ということ。
現場で言うと「段取り」だよね。
では
あなたはこちらがしっかり出来ているかな?
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