「先輩、この足場の昇降設備どうしましょうか?」
「タラップでも付けておけば良いんじゃない」
外部足場ならあまり悩むことは少ないかもしれないけど、
通路足場(地足場)や棚足場、支保工足場などは、
思うように昇降設備を設置できない形状のものがある。
そこで
冒頭のようなやり取りがかわされることも多いのだけど、
「先輩、ちょっと安易に考え過ぎじゃない?」
と私は感じてしまうよ。もう少し検討して欲しいことがある。
それを考えたら、そこまで安易に答えが出せない内容がね。
それは
「自分が荷物を持って移動する時は、その昇降設備で良いの?」
ということ。
つまり
先輩は実際に作業するのは自分では無いから
安易に答えを出したのであって、自分に置き換えると
きっと違った答えが出てくると感じるよ。
もしも
結果が同じでも回答の仕方が
「タラップしか付けようが無いから仕方ないよね」
と言った言い方になるはず。そして、実際の場面で
タラップしか付けようの無い場面もたくさんあるからね。
例えば
あなたが測量機器を持って移動するのに
本当にタラップで良いのか?昇降階段の方が良いのか?
ということを、もっともっと検討しても良いのでは?
なぜなら
タラップでの昇降中に、道具や資材を持ちながら移動していて
墜落してしまったら、あなたにどんな影響があるだろうか?
きっと、色んな意味で大変で最悪な未来が待っているよね。
ここで
私が一番言いたい事は、どんな計画でも「自分だったら」と
自分に置き換えることが出来るか?というのが非常に重要。
他人事として考えていると、いつまでたっても作業員さんから
不満たらたらの計画しか出来ないと感じるよ。
作業員さんに、良い品質のものを安全に造ってもらうためには
「良い計画」というのは絶対に欠かせない要素であると
私はいつも考えながら計画しているけど、あなたはどうかな?
つまり
昇降設備を設置する場合は、実際に荷物を持って移動する人の
気持ちになって出来るだけ通行しやすい計画をすることが大切。
作業しやすい計画は、安全や品質を確保する上でも非常に重要。
あなたの計画力を試される部分でもあるよ。
その為には
作業員さんと時には本音で意見を交わすことも大切。
あなたは、しっかりと作業員さんと向き合えているかな。
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