本音で業者と話すことが出来るか?【建設業者の付き合い方】

Sponsored Links
/* */

 

業者さんと本音で付き合うことが出来ているか?

あなたはどうだろう?

 

先日、今回の記事を書こうという
キッカケになった出来事があった。

内容をそのまま書くと非常にマズイので
同じようなシチュエーションでの話にすり替えさせて頂く。

 

ある日のこと

職員間の打合せが終わった後に
ある担当職員がボソッと言ったのだ。

「ある業者さんが、追加の金額が上がってきた。
 そして、見積もりを上げてきた金額は100万円。
 でも、本当にいくら欲しいのかよく分からない」

確かに、見積の金額を見ると100万円だけど
明細を見ると、

 

「おいおい、これで100万円はボッタクリじゃない?」

という内容なのだ。

 

でも、見積もり内容は私たちの手違いで発生した費用なので
当然払う義務があるのである。
そのことについては皆認識をしている。

 

そして

その業者さんというのは、私たちのためにメチャメチャ
良くしてくれているし、決してボッタクリをするような社長
では無いことは、私は昔からの付き合いでよく知っている。

彼が「欲しい」という時は
赤字にならないように「欲しい」という時がほとんど。

 

なぜなら

社長さんと追加の話をする時に、
彼は腹を割って本当に内情を喋ってしまうからなのである。

「おいおい、そんな事私に言ってもいいのか?」

と思うくらいの内容まで、そして彼の目を見ていると
「嘘をついている」ということでは無い。というくらいすぐに分かる。

 

だから

私は、担当職員に訪ねてみたのだ。

「で、社長さんは本音でいくら欲しいと言っているの?」

 

すると

「まだ話していません?」

「なぜ?」

「いくら欲しいと聞くと、その金額を払ってあげるために
 所長と私が交渉しないといけないから…」

 

「交渉すれば良いんじゃない?」

「でも……。
 だから、直接、所長の所に行って貰おうと思うのです」

 

「いやいや。 まず聞いてみようよ。
100万何が何でもほしいって言っていたの?」

「いいえ、「全て貰えるとは思っていない」と言ってました」

 

「だったら、最低このくらいは欲しいって金額あるでしょ?
そもそも、我々のミスなんだから払うべきだよ」

「でも………」

 

「私なら、社長さんに最低いくら欲しい「本音」と聞いて
所長に交渉に行くよ。
この内容なら、絶対にOKしてもらえるからさ」

「もし、ダメだったら……」

 

「本音で話してダメだったら、相手も分かってもらえるよ。
だって、何年も一緒にやっていて、お互いに良く知っているでしょう?
それとも、今までは上辺だけの付き合い方だったの?」

「……」

 

結局、
担当職員は所長に丸投げをしてしまった。

 

そして

次の日、
私の隣で所長が電話をしている。

「社長。で、本音はいくら欲しいの?
 分かった。

 じゃ、この見積の書き方悪いから、
項目の内容指示するから再提出して」

 

私は心のなかで

結局、誰かが聞かないといけないんだよ。
担当職員が本音で話していたら、一気に頼れる存在まで
レベルアップしてたんだけどな~。

人が困っている時に、助けてあげるほど
最速で信頼を得る方法無いのにな~。
モッタイナイことをしているよ。

と1人呟いていた。

 

つまり

お互い、本当に困ったときに「あの人に頼んでみよう」
と思えるような関係をあなたが築くことが出来るなら
それは、「一生ものの宝」にきっとなる。

 

しかし

その前に、作業員さんの信頼を得ることが大切だよね。
だったら、この記事も合わせて読んでおこうね。

↓  ↓  ↓

  • コメント: 0
banner11

Sponsored Links


関連記事

  1. 現場で作業員さんに直接指示ができない症候群とは?

  2. 職人さんに信頼される為に実践する。たった1つのポイント

  3. 作業員の仕事内容は請負?常傭?把握出来ていない問題とは?

  4. 初対面の作業員さんの技量を計るたった1つのコツとは?

  5. 人に指示を出す立場の人間の9割が犯す間違いとは?

  6. 現場監督と作業員の意識の小さくても大きな差による悩みとは?

  7. 職人さんと上手に付き合い、順調に進めるためのコツは?という悩み

  8. 作業員さんに対して、たった一言で一目置かせる魔法の言葉とは?

  9. 経験豊富な職人さんとの話し方は、上から言った方が良いのか?

コメント

  • コメント (0)

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

プレゼント付無料講座開催中

kouza
仮設 syoseki

プロフィール

myImage

作者:TM


私の職業は「建築現場の現場監督」。
何だかんだで15年働いている。
その15年分のノウハウを若い現場監督さんのために、全て暴露しくよ。

なぜ、キツイ建設業界で働き続けているのか?
その秘訣がしりたいあなたは
今すぐこちらをクリック

↓ ↓ ↓

詳しいプロフィールはこちら


あっ、
ただし「社外秘」や「会社独自の技術」じゃ無いよ。
あくまで、「私個人の感じる本音」だよ。

最新記事・おすすめ記事

  1. 鉄骨工事の中で自然と行われている「環境的な配慮」とは?

    2023.04.10

  2. 鉄骨の製品検査に工事監理者さんを連れていくのは当たり前なのか?

    2023.04.03

  3. 鉄骨工事の工事現場施工要領書に関するチェックのポイントとは?(…

    2023.03.27

  4. 鉄骨工事の工事現場施工要領書に関するチェックのポイントとは?(…

    2023.03.20

  5. 鉄骨工事の工事現場施工要領書に関するチェックのポイントとは?(…

    2023.03.13

  1. 一級建築士の資格勉強を始める時期はいつからか?という悩み

    2020.08.07

  2. 在宅勤務になり建築現場に配属されない時の学習方法は?という悩み

    2020.04.20

  3. 最上階の梁の定着は一般解の梁と何が違うのか?

    2019.02.15

  4. TMです。新年明けましておめでとうございます。【悩める建設マンへ】

    2019.01.01

  5. 工事写真をスマホで管理する時代が到来!Photo Manager(2)

    2017.10.09

人気記事ランキング

月間週間デイリー

ブログランキング

にほんブログ村 住まいブログ 現場監督へ