現場監督というのは会社に入った瞬間から
「人に指示を出す立場」におかれてしまう。
それは
自分の技量や知識の有無に関係なく、
現場で働く作業員さんに対しては「指示をする立場」なのだ。
しかし
会社に入って「指示をする立場」になった人の9割が
無意識のうちに犯してしまう間違いがある。
あなたは、その「間違い」に気づいて修正しているのだろうか?
もしも、「えっ何?」と感じたあなたはこの先の内容を良く読んでほしい。
まず
私の場合は、その「間違い」について最初に先輩から教えられた。
だから、今でも頭の中に常に意識をしているし、問いかけている。
そして、同じような環境にいる人達に「教えてもらったこと」
を「同じように教える」ということに勤めている。
今回の記事も、ある意味その一環かも知れない。
どころで
「間違い」を犯している人間はどのような行動をとっているのだろうか?
私の知っている、入社して1~3年目までの人の行動を例にとって見よう。
「今日中に終わらしてよ!
本当にあの会社は俺の言ったことを無視しやがって」
「常傭の土工で来たんだから、やることに文句を言うな」
「明日来て欲しんだけど……。何で来てくれないの?
こっちがお願いしているのにそれくらい何とかしてよ。」
などなど、あげればきりがないけど
もしかして、当てはまる行動があった?
もしも、あるなら危険信号だよ。
先ほどの3つの例は
- 協力会社の忠誠に対する不満
- 単純作業労働者に対する軽蔑
- 自分の無理なお願いに対する態度の不満
と言い換えることが出来る。
では、
なぜこの3つの不満や軽蔑が起こるのか?
それは
あなたが、自分の事が偉いと勘違いしているから。
しかし
現場で働く作業員さんたちは別にあなたのことを
「偉い」なんて、これっぽっちも感じていない。
「仕事に対してまだまだヒヨッコ」くらいにしか感じていないかもしれない。
では
なぜ、普段はあなたの指示に従っているのだろうか?
それは
あなたの「勤めている会社が偉い」からである。
協力会社のみなさんは、あなたの会社に対して恩義が
あるのであって、あなたに恩義が有るわけでも何でも無い。
しかし
毎日、指示を出していると、「指示を出せば皆聞いてくれる」
と錯覚してしまう。更には「指示を出している自分が偉い」とまで
錯覚してしまうのだ。
「自分が偉い」と「会社が偉い」を勘違いする。
これが、9割の人が犯す間違いなのである。
だけど
会社が偉いことを認識しながら、毎日作業員さんと真剣に向き合って
行くと、段々「会社に勤めているあなた」に焦点が移っていく。
困った時に
「しょうがないな~。◯◯さんにはいつも良くしてもらっているし
う~ん。何とかするから任せといて」
と言われるようになったら一人前だよ。
その言葉は、あなたが例え制服を着ていなくても
信頼されているという1つの証拠かもしれないからね。
つまり
人に指示を出す立場の人間の9割が犯す間違いとは、
あなたの指示を聞いてくれて皆が従ってくれる環境において
「あなたが偉い」と「あなたの会社が偉い」を
勘違いしてしまうことである。
だから
あなたが例え会社の制服を着ていなくても
指示を出す人たちが付いてきてくれるのか?
と冷静に考えるということは非常に重要。
更に
作業員さんからの信頼についてはこちらも合わせて読むと効果的。
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