作業員の行っている仕事内容が、
実は誰も請負仕事なのか、常傭仕事なのか分かっていない。
更に
担当職員も職長さえも分かっていない。
という事例に数カ月前に出くわした。
それは
たまたま他の現場に行った時に、よく知っている会社が
作業をしていた。その現場の職長さんとは数回話をした
ことがあり、ちょっと変わった作業をしていたので何気なく
「それって、契約作業なの?」
と聞いたのだ。
すると
職長さんは、
「さぁ~、良く分かっていないんです。」
と答えたので
「伝票は書いているの?」
と聞くと
「一応書いてサインをしてもらって、
後で上の人間同士で話をしています」
と答えたのだ。
不思議に思って、たまたま近くにいた担当職員に
同じことを聞いてみると、
「いや~、よく分かって無いけど、所長の指示だから…」
と答えていた。
更に
「で、常傭伝票が上がってきたらどうするの?」
と聞くと、
「一応、サインはしますけど、後は上同士が話しています。」
と、さっきの職長さんと同じ答えが帰って来た。
私は心の中で思わず
「おいおい、請負か常傭か分からずに、
よく仕事してんな~。追加の金額凄いことにならないかな?」
と心配をしてしまった。
なぜなら
私の経験上、請負仕事と常傭仕事では仕事に対する
スピードというか、情熱が全然違うと感じている。
具体的には
- 少し時間が余った時
- 気乗りしない時
- 忙しい時の優先順位
などの「やる」か「やらないか」の決断を迫られた時に
請負工事だと「やる」という選択肢が大半を締めるのに対して、
常傭仕事の場合は「やらない」という選択を取ることも多い。
つまり
請負仕事か、常傭仕事かで作業の能率がかなり違ってくる。
それは、結果として「追加工事」の金額に大きくかかってくる。
もしも
あなたが担当職員だったら、追加の見積もりを所長のところへ
持って行って、嫌な顔をされたくないだろうし、
逆に、あなたが上司の立場なら、みすみすお金をドブに捨てるような
作業員の使い方などは決して、してほしくないはず。
その為にも、何の作業が請負工事に入っているのか?
について、担当職員と職長の両方に把握をしてもらおう。
手っ取り早い方法は、契約書の内訳を渡すのが効果的。
もしも、今の話を聞いて不安に「該当するかも?」と
感じたのであれば、ぜひ確認して実践して欲しい。
つまり
作業員の仕事内容に対して、担当職員も作業員も
請負仕事なのか、常傭仕事なのか把握せずに
作業をしていることがチラホラある。
だから
担当職員と職長には、契約の明細を渡してお互いが
請負と常傭と理解して仕事をさせることが非常に大切。
そうしないと、余計な追加が上がってくる可能性が高い。
そして
常傭を減らして、出来るだけ請負とさせるのが
追加の金額を把握する上で非常に大切なので
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