第1回は1~3について。
第2回は4~7について。
第3回は8~11について。
第4回は12~15について。
第5回は16~18について書いてきたので、
今回は19~について書いていくよ。
19,施工結果報告書内容
杭工事の施工結果は全て施工結果報告書にまとめられる。
後日何か問題が発生した場合に確認をするのは施工結果報告書。
だから
「残すべき資料」を「残しても良い状態」で作成しないといけないよね。
作成のほとんどは杭業者の方で作成はしてくれるけど、「杭芯のずれ」
の測定結果など、杭業者で行わない資料も合わせないといけない。
事前に
あなたが差し込む内容があれば施工計画書の時点で目次を作成して
杭業者で施工結果報告書を作成する段階で、中身だけ差し込めば
完成するように、目次などの作成の指示を出しておけば非常に効果的。
20,作業のフロー,管理の項目・水準・方法,品質管理体制・管理責任者,品質記録文書の書式とその管理方法等
最後の項目だけど、「作業フローや管理の項目・水準・方法」については
施工法の部分に記載しつつ、品質管理項目として一覧にまとめておく
と非常に分かりやすい。
どのタイミングで、何を管理して、基準値がいくらか?
を施工に携わる全ての人々が理解しておくことが重要。
更に
「品質管理体制・管理責任者」は冒頭の方に組織図と共に明示し、
「品質記録文書の書式とその管理方法」については、実際の書式を
添付して、どのように管理をしていくか?について記載すれば良い。
いずれにしても、杭の施工計画書に関しては杭業者に依る部分が
非常に大きいので、チェック段階で今回までに述べた内容がきちんと
網羅されているか?という目でチェックしてみよう。
つまり
既製コンクリート杭の施工計画書に記載すべき内容は建築工事監理指針によると以下の20項目であり、
更に品質管理などで特に重要なのが、
4,5,8,9,10,11,12,14,15,16,19,20である。
- 工程表(施工機械及び杭の搬入時期,各ブロックごとの試験枕と本杭打込みの開始及び完了の時期等)
- 杭の製造業者名
- 施工業者名及び作業の管理組織
- 杭の種類,規格,寸法及び使用箇所(鋼杭の場合は,防錆処置を含む)
- 材料の受入れ検収の方法及ぴ記録
- 地中埋設物・l障害物の調,移設,防護,撤去等の計画
- 施工機械の仕様の概要及び性能
- 施工法
- プレボーリングを併用する場合はその深さ
- セメントミルク工法の場合は安定液,根固め液等の調合計画及び管理方法
- 杭配置図(平面図及び断面図:土質柱状図),試験杭の位置及ぴ杭の施工順序
- 継手の工法(溶接機の組類と溶接技能者の資格を含む)
- 長尺物の搬入経路
- 杭支持カの管理方法(算定式,所要最終貫入量等)
- 支持地般の確認方法(地盤資料と掘削深さ,電流値との対照等)
- 杭頭の処理方法(切断方法.鉄筋の処理方法等)
- 安全対策( 施工機械の転倒防止と杭孔への転落防止)
- 公害対策(騒音,振動,油滴飛散防止策並びに掘削液の廃液処理方法等)
- 施工結果報告書内容
- 作業のフロー,管理の項目・水準・方法,品質管理体制・管理責任者,品質記録文書の書式とその管理方法等
更に更に
施工計画書は元請けが計画して提出する書類、では施工要領書と作業手順書は?
えっ、と感じたあなたはこちらを参考にしてね。
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