敷地が広くてバルコニーのある建物に毎回当たる人は
この記事を読む必要はないね。
しかし
その様な条件の良い現場ばかりではないのが
建築現場の辛いところだよね。
では
敷地の狭い現場ではどのような工夫をしながら
ロングスパンエレベーターを設置しているか?
いくつか例をあげてみよう。
まずは
敷地が広い場合はロングスパンエレベーターの
1階部分にトラックの荷台の高さくらいで
ステージを組み立てることが多いはず。
もしも
敷地に余裕がない場合に、最初に省かれるのは
1階廻りのステージになってしまう。
次に
各階のステージを省かないと納まらない場合もあるよね。
現実的に、各階で材料を積み降ろしするために
最低限必要な設備は、リミットスイッチのついたゲートのみ。
だから
バルコニーがアルミ手すりなら、鼻先の溝の部分などに
ゲートのレールを無理矢理作って、ステージなしで
使用するというのも1つの手である。
建物が、前面道路いっぱいであれば、同じ様な状況が
度々発生する。
最後に
無理矢理ステージを作ったりすると、ダメ仕事が残る場合が多い。
そして、そのダメ仕事をどのタイミングで行うか?
をしっかりと計画時には把握しておかないと、
最後の最後で切羽詰まっているときに大変な思いをすることになる。
ただでさえ忙しいので大きなトラブルは出来るだけ
抱えたくないはずだからね。
いずれにしても
ロングスパンエレベーター自体をあきらめる訳にはいかないから
無理矢理でも、色んな案を出して行くことが重要だよ。
つまり
ロングスパンエレベーターのステージについて
現場の仮設計画時に検討すべき内容は、
- 1階のステージを設けることが出来るか?
- 上階にステージが設けることが出来るか?
- 上階の取り込み部分の形状やダメ仕舞をどうするか?
を検討しておくべき。
特に
敷地が狭くて搬入ルートが限られている現場や、
工期のあまりない現場などでは、設置場所、設置時期とともに
解体時期も大きく影響を与えるので要注意だよ。
この当たりの考え方はクレーンについても言えるけどね。
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