大型のトラッククレーンというのは中々使用機会がない。
しかも、100トンを超えるようなクレーンは、
橋梁の工事などではよく見かけるが、建築現場においては
大型のトラッククレーンよりもクローラークレーンを
使用期間や、コスト面を考えて使用することが多い。
だから
大型のトラッククレーンを使用するような場面は、
何かの組立や解体の用途で私は使用してきた。
でも
たまにしか使用しないと、慣れていないので色々失敗をする。
今回は、私の失敗事例をお伝えしておこうね。
まずは
現場への進入方法だけど、大型車両なので警察への特車申請をだして
決められたルートと時間で入場するのだが、入口が狭いげんばだと
クレーンの軌跡の予想が甘く予定通りに進入できなかったことがある。
結局
頭からクレーンを入れたかったのに、バックでの進入に
なってしまったのだ。最終的に何とか仕事を終えることが出来たけど
大型のトラッククレーンにおいては「車両の向き」が
非常に重要であるということを思い知らされたよ。
次に
先程の続きだけど、トラッククレーンというは、
普通のトラックの荷台にクレーンを積んでいるという形態なので、
実は車両の向きで回転の中心位置が異なってくるのだ。
当然、作業半径が変わってくるので予定の設置位置にセットしても
あとちょっとで届かない。という何とも冗談みたいな失敗を
私は経験したことがあるよ。
ラフタークレーンなら、きっと車両の重心位置と旋回の中心が
そこまでずれていないので起こり得なかっただろう失敗。
まあ、いろんな失敗をするもんだ。
最後に
隣の駐車場を借りて建物の奥の方の足場を解体していたあとに
トラッククレーンが作業を終えてアウトリガをたたむと、
アスファルトの上にしっかりとアウトリガの養生用の鉄板の跡が
くっきりとついていたことがある。
高いリース料にまして、駐車場の補修費用まで払った
苦い記憶も私は持っているよ。
つまり
大型のトラッククレーンを使用した時に失敗した3つの事例とは、
- トラッククレーンの軌跡を検討していなかったため予定していた向きから侵入できなかったこと
- トラッククレーンの車両の運転席と、クレーンの運転席が離れているので、車両の向きが違うと作業半径に大きくかかわること。
- 車両の重量が非常に大きく、アウトリガーに多大な荷重が掛かるため隣地を陥没させてしまったこと。
普段使いなれないクレーンを使うときって、ちょっと考えれば分かりそうだけど、
実際バタバタしながら計画する時には思いもよらない事態が起こるもの。
だから
事前の計画と失敗の経験って本当に大切。
でも、更に大切なのは失敗した時にどのように対処するかだよ。
こちらの記事も合わせて確認して備えておこうね。
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