転職したらいきなり役職を与えられてしまった
一定の年齢から転職をすると、年齢に合わせた役職を与えられることがある。
でも、経験もないのに役職だけ与えられても困るよね。
ホンダさんからの質問 | 夜分遅くにすみません。 ホンダと申します。新しい会社に移り、現在マンションを建設している名ばかりの副所長のものです(笑)。 というのも、以前の会社及び私の建設現場の経歴が、外壁改修に関してのものばかりで、現在の現場も4F(基準階)から参加させてらっているからです。現在の現場の規模及び体制としては、所長を含め3人体制で14F建の1フロア―2住戸のマンションの建設です。 (所長:31歳、初の現場所長。主任:23歳、入社3年目 現在4件目の現場。ホンダ:44歳という構成です。) その様な状況で、日々勉強をさせてもらっているのですが、現場の運営及び安全管理、デスクワークで悩みを抱えています。 現場運営に関しては、職人さんに対して相談を持ち掛けられたとき上手に対応できない事(納まり及び工程について)。 私自身としては仕事に真摯に取組んでいるのですが、全く結果が伴っていないと感じています。 TM様の記事を読んで、出来る事から行動をしていますが、行動を起こし始めたばかりのせいか、上手く回っていません。 私自身としては、名ばかりをは言え副所長という肩書を与えて頂き、それに見合った事が出来ていないのが悩みです(職人から「副所長!!」と揶揄されますし・・・(笑))。 こんな私ですが、TM様から何らかのアドバイスや指示が頂ければ有難いと思い今回メールをさせて頂きました。 何らかの返答をお待ちしております。 |
ここから回答
ホンダさん。
おはようございます。
TMです。
早速回答しますね。
まずは、改修の仕事と新築の仕事では業務内容が違って当たり前です。だから、新築の業務内容が分からなくて当然ですよね。
更に
所長:31歳、初の現場所長。主任:23歳、入社3年目 現在4件目の現場。ホンダ:44歳という構成です。
ということは、ホンダさんが一番経験が浅いのは明白ですよね。でも、立場だけは上から2番目。一番悩んでいるのは、そのギャップでは無いでしょうか?
もしも、私の今言ったことに、ホンダさんがドキッとしたのであれば、「変なプライドを捨てる事が大切」だと感じますよ。
実は
ホンダさんのように、このブログで頂くお問い合わせの中には、ビックリするほど建築には関係ない業種の人からも届きます。
しかも、大抵は転職後の慣れない仕事に対する悩みと、年下の上司の話が多いです。
つまり、どの業種でも悩みは同じということ。そこで、私が毎回アドバイスさせていただいているのは
「年下だろうが、立場が自分の方が上だろうが下だろうが、分からないことは、分からないんだから素直に聞くこと。そこに、プライドは必要無いですよ」
もしも
分からなければ、20歳も年下でも現場を4つもやっていれば、今のホンダさんより圧倒的に知識が有るのは間違いないので主任に教えてもらえば良い。
安全に対する意識も、一般的にいうと改修より新築を扱っている会社の方が厳しかったりしますから、正直に所長にホンダさんの現状のレベルを伝えるというやり方も効果的だと感じます。
そして
正直に自分を出した上で、「じゃあ、何が出来るか?何から始めるか?」を腹を割って話し合えば良いのでは?すると、ビックリするほどコミュニケーションが円滑になる予感がします。
正直、メールの文面から伝わってくるのは、ホンダさんが本当に真面目な努力家で立場としての仕事を何とか遂行したいという強い意志がヒシヒシと伝わってきますけど、同時に相談がうまく出来ずに1人で何とかレベルを上げたいという気持ちも大変強く伝わってきます。
でも、1人で出来ることは限界が有るのも事実。そして、「聞くのは一時の恥、聞かぬは一生の恥」と言われるように、自分で考えて分からないことは質問をしなが進めていくことが一番早いし、聞く相手はホンダさんにとって身近にいる人の方が効果的。
だから
納まりも工程も分からなければ、所長も含めて、皆を巻き込んで話し合いをすると、結論でるのはめっちゃ早いです。更に、職人さんに「じゃあ、それでいこう」と言わせると相手にも「責任」が発生するのでスムーズに進みやすいです。
そして、安全については9割の現場は後回しになりがちだからね。その中でも「何が優先か?」という順位をつけよう。優先的にするのは、事故が起こったときに労働基準監督書が持っていく書類と、法違反になってしまう現場の整備。
具体的には、
- 毎日の安全の日誌
- 各業者の安全書類
- KY
- 点検表
- 機械の作業指示書
- 足場の手摺などの墜落のある箇所の整備
- 立ち入り禁止区域の整備
- 掲示物が必要なものが必要な所にあるか?
をまずは確認してみましょう。
最後に
ホンダさんだから持っている知識もあるはず。
例えば、31歳と23歳とのチームであれば、新築の建物が10年、20年と経っていくと、どんな不具合が起こりやすいか?または、メンテナンス性の良い建物を作るための納まりについては、改修工事をしているホンダさんの知識の方が圧倒的にあるはず。
お互いの知識を上手に出し会えるのが「良いチーム」だと感じますよ。
それでは、体に気をつけて頑張って下さい。
そして、疑問や追加の質問がある場合は遠慮なく返信下さいね。更に、このメールが無事に届いた報告を頂けると非常に嬉しいです。
---- ここまで ----
転職をされてこの世界に入っている人も実は多い。
当然、実年齢と経験年数のギャップで悩むことも多いはず。
そこで
まず最初にすべきだけど、なかなか出来ないのは
「自分より下の人間に聞くこと」
様々なプライドや想いが絡み合って、頭で分かっていても
素直になれない人がいるのも事実。
ここだけの話だけど私のブログの読者は建設関係だけではない。
他の業種の人からのお問い合わせも案外同じような内容が多いのも事実。
だから
あなただけでは無いんだよ。
みんな一緒だよ。ということは伝えておきたいな。
更に
質問をする勇気が中々湧かない人にはこちらがオススメ。
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