どんなに仕事が忙しくても悲劇のヒーローにはなるなよ。
と、私が新入社員の頃の所長が、先輩にいつも言っていた。
新入社員の時の現場は、毎日忙しかったので、みんなで
「日付が変わるまでにはせめて帰ろうよ。」
と、言っていたような記憶がある。
だから
昼間は現場にずっと出ていて、夜は目一杯事務所で作業していたので、
肉体的にも、精神的にもメチャメチャ辛かった。
「あ~、何でこんなにやる事があるのだろう?」
「所長は、早く帰れて良いな~」
と、よく愚痴が出ていたね。
そして
忙しくなってくると、
みんな、「自分は人よりも忙しい」という発想になって来ていた。
「自分が…」、「自分が…」
「〇〇さんよりも…」、「△△さんよりも…」
しかし
数年後に、自分自身で
「悲劇のヒーローになるな!ってこういう事か?」
と実感した出来事があった。
実感した理由は2つ。
1つ目は、
「上司の方が、もっともっと大変な仕事をしている」
と言うことが分かったこと。
つまり
例え、体力的にはあなたのほうが大変だったとしても
「精神的な辛さ」というものは、もう雲泥の差だったね。
数年前の自分を思い出して
「あの頃の自分は、ちっぽけな事で悩んでいたな~」
と感じるようになったよ。
そう感じるようになったことは、自分自身で成長している証
でもあるとは感じるけど、歯を食いしばって頑張ったからだよね。
2つ目は、
「あなたの影響範囲って自分で感じているより大きい」
と言うこと。
なぜなら
悲劇のヒーローになってしまうと、どうしても考え方が内向きになる。
つまり、自分の中で「なぜ自分ばっかり」と考えてばかりになるから。
それの何がいけないかというと、「内向き」に悩んでしまうと
- 他の周りの事が見えなくなる。
- 他人に関心が無くなる。
- 悩みが負のスパイラル的に進行しやすい。
- やる気が出て来ない。
- 最悪、仕事を投げ出してしまう。
等の、非常に悪い効果が付いてくるから。
もしも
あなたが、1人で事業をしているのなら
「どうぞ、ご勝手に!」
と気軽に言えるのだけど、建築現場の監督だと
同じようには行かないよね。
だって
あなたの周りには、色んな関係者がいて
一緒に仕事をしているから。
「いや~、私がいなくても関係ないよ」
もしかしたら、あなたは感じるかもしれないけど
絶対に、そんなことは無いよ。
それは、実際に「仕事を投げ出しそうになった時」に
周りに「愚痴」を言ってみた時にきっと分かるよ。
「あ~、みんな自分のことを頼りにしてくれているんだ」
とね。
これは、本当に私が辛かった時代に、周りの人から
教えてもらった教訓。
あなたのやっていることはきっと誰かが見ている。
そして、
あなたが考えている以上に、「あなたという存在」は大きいよ。
つまり
仕事が忙しいと言っても悲劇のヒーローなってはいけない理由とは、
上司の行っている仕事は「もっともっと大変な仕事」だから。
例え、肉体的に大変では無くても、精神的な大変さは
今のあなたとは「雲泥の差」であると感じるよ。
更に
あなたが悲劇のヒーローになって、もしも、仕事を投げ出してしまったら、
困ってしまう人達が廻りには一杯いること。
それだけ、あなたの影響範囲って自分が考えているより大きいこと。
大丈夫。
あなたならきっと出来るので、まずは自分を信じてみようね。
そうすると、きっと「やり切る力」が身につくよ。
あっ
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