掘削工事における釜場排水工法は一番スタンダードな工法。
なぜなら
掘削した床面より少し深く掘った場所を作り、
そこへ地下水を集めて水中ポンプで排水すれば良いから。
更に、事前に十分な計画を必要としなくても対応可能な面もあるので、
予想していない出水や、急な豪雨による冠水などの対応にも使用される。
だから
大規模な深さの掘削や、地下水の水位が高く水位を下げないと
掘削出来ないような場合を除いてほぼ採用される。
しかし
事前に十分な計画をしなくても対応出きるということは、
逆を言うと、それだけ行き当たりばったりの対応になってしまう。
特に
水中ポンプの管理面で設置後に苦労する場合が多い。
なぜなら、水中ポンプが詰まってしまうと致命的だから。
せっかくの床付け面が冠水して土砂が崩れて品質面も低下するから。
だから
水中ポンプをいかに詰まらなくさせるか?が大切。
もしも
地盤が砂質などで崩れやすいのであれば、
釜場周りの保護を行う必要がある。
方法として安価で楽なのは、地方によって呼び名は違うと思うが
私の地方では、バイスケと呼ばれる竹で出来た深いザルを、
釜場にセットすることで釜場の形状を保ち、
かつ余計な土砂の流入を防ぐことが出来る。
しかし
一番大切なのは、1度セットしたらおしまいではなく、
1日に1回は、面倒くさくても水中ポンプに泥が噛んでいないか?
周囲から土砂が釜場内へ侵入していないか?を確認すること。
日頃の管理が、現場の大惨事を防ぐということを良く認識しておこうね。
つまり
掘削工事における釜場排水工法は、根切り底より少し低い位置に
水を集め、ポンプで排水する最も単純で容易な工法である。
最もコストがかからなくて、現場の出水状況によって柔軟に対応できる
方法では有るが、予想以上の地下水量があると対応が大変になる。
更に、水中ポンプの目詰まりや故障によって能力を発揮できなくなると
現場自体が冠水してしまうためこまめな水中ポンプの管理が必要になる。
だから
あらかじめ地下水位が高い場合などは他の計画と合わせて行うのが
非常に重要である。最初でケチるとこちらのようになるからね。
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釜場排水での苦労が上記に記載されていますね。これまでの方法では、確かに上記のように、釜場を作っても、常時メンテナンスしないとすぐに機能を損ねることになっていました。しかし私が考案した「釜場排水ユニット」を釜場として設置すると上記のような苦労はしなくても大丈夫です。
現在、特許審査請求中ですが、興味があればメールに返信して下さい。工法の概要を説明いたします。
POWER BANK合同会社 代表 瀬戸山