掘削が進んで捨てコンクリートを打設して
いよいよ躯体工事が本格化してくる。
その前に組み立てるのが通路足場(地足場)である。
そこで
現場の色んな人を見ていると2つのパターンに別れる。
1つは、どんな掘削法面の場合でも単管パイプで必ず組む人
もう1つは、その時に応じて柔軟に通路足場の組み方を変える人
とは言え、会社でルールが決まっている人は無理だけど、
私は自由度がある場合は、柔軟に色んな方法を試して良いと感じる。
では
どのように組み方を決めたら良いのか?
という疑問があなたから出てくるはずだから、
今回は考え方だけをお伝えするよ。
まずは
普通に単管パイプを使って通路足場を組む方法は
この記事を読んでいる人にはあまり説明はいらないかも知れない。
単管パイプを使用して組み立てるので、法面の状態によらず
ある程度柔軟に組み立てることができるので、不足しないように
多めに材料を放り込んでおけば、鳶さんがそれなりの形に仕上げるよ。
ただし
あまり深い掘削床であれば、強度的に検討する必要があるので
建地の単管パイプをジョイントしないと行けないくらいの高さの場合は
強度をしっかりと確認しようね。
次に
単管パイプと同じような感じで組み立てるのだけど、
更に手軽に組み立てることが出来るのが、ピケ足場や次世代足場などの
くさび形の様なハンマーで叩いて部材を組み立てていく足場。
単管パイプの時のように自在に調整可能とは言えないけど、
高さ方向は300ピッチでの調整でも、通路足場としては十分だよ。
単管パイプで組み立てるより早いと感じるので、
工期のない場合などにはオススメだよ。
ただし
普段枠組足場を組んでいる作業員さんは、ピケ足場は組まない。
と言う人が多いのであらかじめ打ち合わせしておこうね。
最後に
枠組足場で通路を作っていく方法もある。
例えば
掘削底が耐圧盤などのピット形状で、先に耐圧盤を打設してから
通路足場を組み立てて行くような施工をする場合には、
比較的足元が安定しているので、枠組足場で組み立てると
意外に早いし、深いピットで通路足場を高く組み立てないとイケない場合も
対応がしやすいのである。
地中梁は梁幅に応じて、梁枠や単管などを使用して飛ばすか?
梁幅が狭いと鋼製布板だけで可能な場合もあるかもね。
そして
枠組足場で一番のメリットは、昇降階段を取り付けやすいということ。
特に、掘削床が低い所で材料や機材を持ってタラップでおりるのは大変。
だから、私は出来るだけ通路足場では昇降階段を取り付けるようにしていた。
これらは
もしかしたら色んな方法の中の1例かもしれないけど、
普段から違った方法は無いか?と考えることは非常に重要だよ。
つまり
地中梁の通路足場(地足場)を何で組むのか?という悩みには
会社のルールが無ければ、ケース・バイ・ケースで組めば良いと感じるよ。
普通に単館パイプで組んでも良いし、ピケ足場や次世代足場などで
組んだほうが施工性が上がるのであればそれでも良い。
更に
掘削床までが深くて、法面の段差が少ないのであれば
枠組足場で組むという方法もあるからね。
大切なのは、どのような掘削の裏面になるか?をしっかりとイメージして
作業するみんなが一番作業効率が良いと考える方法を選択すると良い。
まずは
掘削の計画図というあなたはこちらを参考にしよう。
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