建築現場で作成する書類って本当にいっぱいあるよね。
しかも、官庁仕事だったら尚更。
仕事を初めてまだ最初の頃は、
どんな書類が必要かなんて分からないから、
上司の指示を仰ぎながらになると感じるけど、
その前に、
あなたは「建築工事監理指針(令和7年版上巻)」を確認してみたかな?
実は
監理指針には、現場で作成すべき書類がまとめられている。
P.21
表1.0.1 現場で必要な主な書類 必要な図書
- 契約書又は「標仕」に定められていない図書の提出は協議による。
- ※印は、「公共建築工事標準書式」に書式が定められているもの。
1.0.2(工)の第12の該当項 契約時 工事請負契約書の写し、設計図書、現説質問回答書等 (四) 契約直後 工程表、請負代金内訳書
※現場代理人等通知書、※火災保険等加入状況報告書、※建設業退職金共済制度掛金収納書、※経歴書、※電気保安技術者通知書、※技能士通知書、※緊急時連絡体制、※工事実績情報登録報告書(二)
及び
(四)契約変更 ※賃金又は物価変動に基づく請負代金額の変更請求について、※変更届 工事開始 総合施工計画書 (仮設を含む総合的な計画) ※施工体制報告書、※主要 (資材・機材)発注先通知書 工事中 ※工事材料搬入報告書 (定 められた試験成績書、規格証明書等を含む。) (三) 工事材料検査記録 施工報告書 施工検査 (立会い)記録 工事実施状況報告書 (杭打ち、コンクリート打設順序等図示が便利なものは図示。) (一) 工事進捗月報 工事打合せ書 (二) 工事写真 (一) ※現場代理人等変更通知書、※天災その他不可抗力による損害通知書、
※工期延期届
※発生材報告書、※発生材調書、※現場休止届、※週間工程表、
※月間工程表(四) 実施工程表、変更実施工程表 (全体) 工種別工程表 工種別の施工計画書、施工図 (加工図) 官公署申請書、場外検査願等 変更指示書等 完成時 ※完成通知書、※引渡書、※予備品等引渡書、※修補完了報告書、※是正等措置請求書 (四) 検査調書、同内訳書等 官公署検査書類、検査調書、発生材調書等 既済完済 ※指定部分引渡書、※指定部分完成通知書、※請負工事既済部分検査請求書 検査調書、同内訳書等
P.8
(監督に関する図書)
第12 監督職員は、次の各号に掲げる図書 (契約の相手方から提出された図書を含む。)をそれぞれの担当事務に応じて作成し、及び整理して監督の経緯を明らかにするものとする。
― 工事の実施状況を記載した図書
二 契約の履行に関する協議事項 (軽易なものを除く。)を記載した書類
三 工事の実施状況の検査又は工事材料の試験若しくは検査の事実を記載した図書
四 その他監督に関する図書
その中でも、大きく分けると
- 施工の予定(計画)に関する書類
- 施工の記録に関する書類
- 契約や変更に関する書類
1.施工の予定(計画)に関する書類ついては、
「工程表」は、現場を運営していく上で、
言われなくても作成してる場合が多い。
しかし
民間工事であると、「各工種の施工計画書」なんては
施主や工事監理者から要求されなければ、
作成をしていないということも多々あるのでは?と感じる。
そして、何かトラブルが発生した時に、会社の人から
「何で作成しなかったんだ」
と怒られるかもしれないけど、
実際は忙しくてそれどころでは無い。
というのが現状だろうね。
2.施工の記録に関する書類についても、
常日頃から作成しておけば問題は無いけど、
実際は、施工記録などの書類を作成する業務は
どうしても後回しになりがち。
結局
検査前に毎晩遅くまで残って書類を仕上げる。
というパターンがかなり多いのではと感じるよ。
しかし
「工事写真」は、施工中にしか撮れないので、
作業の優先順位を必ず上げておこうね。
検査の時になって、上司から
「何で、この写真を撮っていないんだ」
と怒られる若手職員を、私は何度となく見てきたからね。
だから、あなたには同じような思いをして欲しくないので、
「工事写真」は撮れる時にきちんと撮っておこうね。
その他の書類は、最悪の場合は竣工検査前でも
なんとかなる書類ばかりだよ。
どうにもならない場合は、
「工事写真」が無いときだけかな。
最後に
3.契約に関する書類は
会社の人が作成してくれたりすることもあるけど、
「代理人等の通知書」などは現場で作成することもある。
どちらにしても、現場事務所には備えておかないと
いけない書類であることは間違いない。
つまり
建築現場で作成する必要のある書類は
大きく分けて
- 施工の予定(計画)に関する書類
- 施工の記録に関する書類
- 契約や変更に関する書類
更に
書類を作成する時はまず一覧や目次から
作成すると、全体量を把握しやすいので非常に効果的だよ。
ちなみに
私のブログの目次はこちらだよ。
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