あなたは、コンクリートの拾い出しってどのように行っているかな?
他にも同じように悩んでいる人のお問い合わせを今回はお伝えするよ。
Sさんからの質問 | 躯体のコンクリートとの拾い出しの計算間違えなどを防ぐ方法、
簡単な計算の仕方など、あれば、教えていただければ嬉しいです。 |
ここから回答
コンクリートの拾い出しって、人間だから何処かで計算間違いを
してしまうことって多いよね。
私も過去に何度も間違えて、生コン車をそのまま返したことがある。
更に
現場で忙しい毎日を過ごしていると、拾い間違えていないか「検算」
している時間なんて、本当にないと感じるよ。
だから、私もほとんど一発勝負で、簡単な検算をしている程度。
では
どのように私が実践しているか?というと、
コンクリートの拾い出しという作業を2つに分類している。
1つは、「技術者の脳で考える部分」
もう1つは、「単純計算部分」
具体的には
「技術者の脳で考える部分」と言うのは、コンクリートの打設に関して
1.工区に分けて拾い出しをすること
(工区境や、変更になりそうな部分の梁は分割して拾う)
2.打設する高さをどのように設定するか
(地中梁の打設高さの設定)
3.実際に打設する順序で拾う
(上階躯体なら、柱や壁はスラブ下で拾って、スラブを全体で拾う)
という部分をまず検討する。
特に3に関しては、「現場のコンクリートの数量の拾い出し」は、
実際の打設計画に直結していて、最終的に打設時の「残数量」の
拾い出しに活用するからである。
コンクリートの打設していない部位を計算して、「あと何m3必要か?」
を的確に判断しなければイケないので、「積算基準」に有るような
柱や壁を「階高」で拾っていると、「最後のスラブ打設時」に
現場の実情と、手持ちの資料の考え方が違うので困ってしまうはず。
だから
現場の実際の打設の流れに合わせて拾い出しをすることは、
最終的にスムーズに打設を終了させるためのコツである。
次に
「単純計算部分」と言うのは、
「たて」x「よこ」x「たかさ」x「個数」みたいに小学生でも出来る部分。
こんな単純計算は、「エクセル」などに計算式を挿入して「自動的」に
やってもらうことをオススメする。
しかし
非常に怖いのが「入力ミス」。
特に何十行もあると、どこかを間違えても気づきにいため、
実際に打設するまでわからないこともある。
だから
私が実践している簡単な「検算方法」をお伝えする。
まず
全ての入力が終わった時点で「集計の範囲」を確認する。
行を追加すると、「実は集計されていなかった」という悲劇に
私は何度となく遭遇してるからである。
次に
各部材の内、代表的な部材を数か所「自分の手計算で見参する」
「数カ所で良いの」と感じるかもしれないけど、
手計算で検証するのは数カ所でOK。
残りの行は、その代表的な部材と比べて
「同じくらいの数量か?」「多いか?」「少ないか?」
だけを「感覚的」にチェックする。
それで、「小数点の位置が違う」とか
「1つ上の部材断面を入力している」
という間違いは驚くほど良く発見できるのだ。
更に
かなりの時間短縮になるので、オススメだよ。
もしも、多少の入力ミスがあったとしても「感覚的」に
変わらない程度の間違いなら、大きな失敗につながらないから
安心しても大丈夫であると私は感じるよ。
つまり
コンクリートの拾い出しの計算間違えなどを防ぐ方法は、
拾い出す内容を、「技術者の脳で考える部分」と「単純計算部分」に分けて、
単純計算部分をエクセルなどで自動的に計算させること。
その時に、「入力間違い」を無くすために、代表的な部材を、
数カ所「検算」して残りの結果を「感覚的」に比較すること。
更に
実際の施工する順序でコンクリートの数量を拾うことで、
現場でのコンクリートの残数量を圧倒的に把握しやすくなるよ。
更に更に
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