配筋検査の時期と内容について伝えておくべきこととは?(1)

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配筋検査をあなたは何気なく毎回行っていないかな?

工事監理者さんの配筋検査はコンクリート打設前に
行なうのが当たり前と考えているあなたは要注意だよ。

 

そこで

今回は配筋検査の時期と内容についてお伝えしくので、
事前に「建築工事監理指針(令和7年版上巻)」を確認しておこう。

 

P.305

(1)一般事項

(ア) 材料の種類、鉄筋の加工・組立及びかぶり厚さの精度は、鉄筋コンクリートの構造性能及び耐久性に著しく影響する。このため、「標仕」5.1.3で は主要な構造部の配筋はコンクリート打ちに先立ち、監督職員が検査を行うとしている。

(イ) 鉄筋が完全に組み立てられた後では、修正が困難な場合があるので、工程の進捗に対応した適切な時期に検査を行う必要がある。

(ウ) 配筋検査終了後に埋込み配管が設けられる場合があるので、コンクリート打ちに先立ち、必要に応じて、再度検査を行う。

(エ) 施工段階で設計変更となった部分や、設計図書に詳細の記載がない部分を工事打合せ書等の書面で変更や追記を行う場合があるが、当該部分の施工が施工図及び実際の配筋に誤りなく反映できているかを、施工前の施工図の承諾段階で適切な時期に確認を行い、配筋検査の段階でも注意して確認する必要がある。

 

ここで

記載されている部分であなたに注目して欲しいポイントは
「主要な構造部の配筋はコンクリート打ちに先立ち
監督職員が検査を行うこと」という部分。

 

つまり

主要な構造部(柱・梁・基礎など)の配筋検査は自主検査ではなく、
監督職員(若しくは委託された工事監理者)によって配筋検査を
コンクリート打設前に実施する必要があるということ。

 

だから

工事監理者さんが常駐していない現場では、コンクリート打設前に
現場にやってきて配筋検査を行って、「実際に来ていますよ」という
「証拠写真」を撮って帰っていくのだ。

 

でも

建築工事監理指針には続きがあって、「鉄筋が完全に
組み立てられたあとでは, 修正が困難な場合があるので,
工程の進捗に対応した適切な時期に検査を行う必要がある」
とも記載しているのだ。

 

だから

工事監理者さんが常駐しているような現場においては、
柱金や壁筋が組み立てられた後で配筋検査を行なう
ということも普通に行っている。

 

つまり

配筋検査において、常駐でない工事監理者さんが
コンクリート打設前だけにしか来ないのは、コスト面や
移動時間などの物理面から来ているということ。

本当はその都度確認してもらったほうが手直しが
困難な状況にならずに済むということだよ。

 

続きは次回に持ち越そう。

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