山留め工事を行なう上で知らないでは済まされない安全知識とは?

Sponsored Links
/* */

 

山留め工事を行う場合の資材はどれをとっても重量物。
つまり、何か事故が起こった場合には大事故につながる
恐れが非常に高い。

 

それゆえに、山留め工事中の死亡事故の話もちらほら
耳に入ってくることもあった。

 

そこで

今回は山留め工事の安全面についてお伝えしようと
考えていたのだが、下記の文書を読むと意外にまとまっていたので
そのままお伝えする。

 

決して「手抜き」では無いからね(笑)。

労働安全衛生規則第368条~第375条

(材料)
第三百六十八条 事業者は、土止め支保工の材料については、著しい損傷、変形又は腐食があるものを使用してはならない。

 

(構造)
第三百六十九条 事業者は、土止め支保工の構造については、当該土止め支保工を設ける箇所の地山に係る形状、地質、地層、き裂、含水、湧(ゆう)水、凍結及び埋設物等の状態に応じた堅固なものとしなければならない。

 

(組立図)
第三百七十条 事業者は、土止め支保工を組み立てるときは、あらかじめ、組立図を作成し、かつ、当該組立図により組み立てなければならない。

2 前項の組立図は、矢板、くい、背板、腹おこし、切りばり等の部材の配置、寸法及び材質並びに取付けの時期及び順序が示されているものでなければならない。

 

(部材の取付け等)
第三百七十一条 事業者は、土止め支保工の部材の取付け等については、次に定めるところによらなければならない。

一 切りばり及び腹おこしは、脱落を防止するため、矢板、くい等に確実に取り付けること。

二 圧縮材(火打ちを除く。)の継手は、突合せ継手とすること。

三 切りばり又は火打ちの接続部及び切りばりと切りばりとの交さ部は、当て板をあててボルトにより緊結し、溶接により接合する等の方法により堅固なものとすること。

四 中間支持柱を備えた土止め支保工にあつては、切りばりを当該中間支持柱に確実に取り付けること。

五 切りばりを建築物の柱等部材以外の物により支持する場合にあつては、当該支持物は、これにかかる荷重に耐えうるものとすること。

 

(切りばり等の作業)
第三百七十二条 事業者は、令第六条第十号の作業を行なうときは、次の措置を講じなければならない。

一 当該作業を行なう箇所には、関係労働者以外の労働者が立ち入ることを禁止すること。

二 材料、器具又は工具を上げ、又はおろすときは、つり綱、つり袋等を労働者に使用させること。

 

(点検)
第三百七十三条 事業者は、土止め支保工を設けたときは、その後七日をこえない期間ごと、中震以上の地震の後及び大雨等により地山が急激に軟弱化するおそれのある事態が生じた後に、次の事項について点検し、異常を認めたときは、直ちに、補強し、又は補修しなければならない。

一 部材の損傷、変形、腐食、変位及び脱落の有無及び状態

二 切りばりの緊圧の度合

三 部材の接続部、取付け部及び交さ部の状態

 

(土止め支保工作業主任者の選任)
第三百七十四条 事業者は、令第六条第十号の作業については、地山の掘削及び土止め支保工作業主任者技能講習を修了した者のうちから、土止め支保工作業主任者を選任しなければならない。

 

(土止め支保工作業主任者の職務)
第三百七十五条 事業者は、土止め支保工作業主任者に、次の事項を行なわせなければならない。

一 作業の方法を決定し、作業を直接指揮すること。

二 材料の欠点の有無並びに器具及び工具を点検し、不良品を取り除くこと。

三 安全帯等及び保護帽の使用状況を監視すること。

 

特に

私が注意すべき点であると感じるのは、吊り荷の下に入らない。
等は当たり前として、組立時に固定し忘れが無いか?
をしっかりと確認した上で、日々の点検を行うことかな?

 

つまり

山留め工事を行なう上で知らないでは済まされない安全知識とは、
労働安全衛生規則第368条~第375条に記載されている。

これらの項目は全て法律なので違反をすると
下記のようになってしまうよ。

↓  ↓  ↓

  • コメント: 0
banner11

Sponsored Links


関連記事

  1. 柱筋の配筋を見た時に思わず修正させた驚愕の光景とは?

  2. 場所打ちコンクリート杭で私が大変だと感じる事とは?

  3. 試験杭で想定地盤と違っていたらどうする?支持層より高い場合(2)

  4. 柱や梁の出隅部分の端部にフックが必要な理由と隠れた気配りとは?

  5. 杭基礎の底辺のかぶり厚さはいくつ?どこから測定するの?

  6. 自立式山留め工法において変位の管理が最重要である理由とは?

  7. 場所打ちコンクリート杭で品質上問題になる4つのポイントとは?(1)

  8. 地下水位の高い現場で山留めを計画する時に留意すべき事とは?

  9. 型枠支保工が!TMが新入社員時代にやってしまった失敗とは?

コメント

  • コメント (0)

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

プレゼント付無料講座開催中

kouza
仮設 syoseki

プロフィール

myImage

作者:TM


私の職業は「建築現場の現場監督」。
何だかんだで15年働いている。
その15年分のノウハウを若い現場監督さんのために、全て暴露しくよ。

なぜ、キツイ建設業界で働き続けているのか?
その秘訣がしりたいあなたは
今すぐこちらをクリック

↓ ↓ ↓

詳しいプロフィールはこちら


あっ、
ただし「社外秘」や「会社独自の技術」じゃ無いよ。
あくまで、「私個人の感じる本音」だよ。

最新記事・おすすめ記事

  1. 鉄骨工事の中で自然と行われている「環境的な配慮」とは?

    2023.04.10

  2. 鉄骨の製品検査に工事監理者さんを連れていくのは当たり前なのか?

    2023.04.03

  3. 鉄骨工事の工事現場施工要領書に関するチェックのポイントとは?(…

    2023.03.27

  4. 鉄骨工事の工事現場施工要領書に関するチェックのポイントとは?(…

    2023.03.20

  5. 鉄骨工事の工事現場施工要領書に関するチェックのポイントとは?(…

    2023.03.13

  1. 一級建築士の資格勉強を始める時期はいつからか?という悩み

    2020.08.07

  2. 在宅勤務になり建築現場に配属されない時の学習方法は?という悩み

    2020.04.20

  3. 最上階の梁の定着は一般解の梁と何が違うのか?

    2019.02.15

  4. TMです。新年明けましておめでとうございます。【悩める建設マンへ】

    2019.01.01

  5. 工事写真をスマホで管理する時代が到来!Photo Manager(2)

    2017.10.09

人気記事ランキング

月間週間デイリー

ブログランキング

にほんブログ村 住まいブログ 現場監督へ