「後の祭りだ!もっと前に確認しておけば良かった~!」
と後悔しても仕切れない程の手戻り作業にならないように、
現場ではタイムリーに確認すべき事が沢山ありますよね。
本日お伝えするのは、その内の1つです。
最初に
答えから言うと「主筋のあき不足」にならないように
事前にチェックしましょう。という事です。
例えば
柱も梁も主筋の本数が密に配筋される場合において配筋は端から数えると
「柱、梁、梁、柱、梁‥、柱、梁、柱」
という風に柱と梁の主筋が、交互~2本連続くらいのペースで配置されます。
そこで
柱の主筋の間に梁の主筋が1本しかなく、かつそれぞれの鉄筋が接する程に
近い場合は、柱の主筋同士は9割以上の確率で、主筋径の1.5倍の隙間は
確保出来ていないでしょう。
また
柱の間に梁筋が2本並ぶ場合でも、何らかの理由で柱筋の間隔が決まっていれぼ
梁筋同士のあきを確保する事は難しいでしょう。
ここで
「柱も梁もそれぞれあき寸法を確保した位置に並べば良いのでは?」
とあなたは感じませんでしたか?
確かに
柱も梁もそれぞれ正規のあき寸法を確保出来るように配置をして、
お互いが干渉しないのであれば問題は生じません。
しかし
仮に柱と梁が干渉する場合は、どちらかを1本だけ移動させると、
あき寸法が不足する場合が多いので相互のあき寸法に注意しながら
調整をする事になります。
更に
柱に取り付く両側の梁幅が異なるなど「四隅以外に位置が固定される主筋」
がある場合には、固定される主筋の左右の本数を間違えるとあき寸法が足らない。
という事態を免れることは出来ないでしょう。
だから
柱も梁も主筋本数が密になっている配筋の場合は、
一度納まりを検討して主筋の配置を考えておく必要があるのです。
つまり
地中梁を配筋して継手で固定する前に確認すべきこととは、
柱と梁の配筋量が多い場合は、
「柱筋のどこに梁筋を何本通すのか?」
をチェックしておくことです。
なぜなら
配筋後の検査の時点で「主筋のあき不足」を指摘されても
是正のしようが無いから、継手で固定される前に「あき寸法」
をチェックする必要があるからです。
ちなみに
鉄筋の「あき寸法」と同じような意味で「鉄筋間隔」という
言葉がありますが、あなたは違いを説明できますか?
もしも、「?」と感じたあなたはこちらも読んでおきましょう。
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