鉄筋コンクリート造の建物でコンクリートを打ち終わって
躯体工事の材料の搬出が終わったらいよいよ仕上げ工事が始まる。
さて
仕上げ工事に入る前に、事前にチェックをしなくちゃいけないから、
墨でも出そうかな。この小部屋はトイレだからタイル割りもあるし。
とその時
「あれっ、無い!」
ということがしばしばある。
では、何が無かったのか?
それは
「地墨」が無かったのだ。
もしも
小部屋にX方向とY方向1本ずつ地墨があれば、
あっという間にチェックなんて終わってしまうのだが、
小部屋に墨が出ていなければ、部屋の外の基準墨から
部屋の中への墨出しの必要があるのだ。
「あ~、そんな時間ないのに~」
とあなたが同じ立場だったら
思わず口に出してしまうかもしれないね。
では
どのようにすると先程の失敗が防げるのか?
といえば、躯体のコンクリートを打設した後の
墨出しの時に、壁が立ってしまうと見えなくなる小部屋などの
墨をあらかじめ出しておくことをオススメする。
なぜなら
コンクリートを打設した後のスラブ上は障害物がほとんどなく
基準墨からスケールで追うだけでも簡単に出るから。
躯体が出来上がった後に、部屋の外から墨を持ってくる労力に
比べたら、10分の1以下の労力であると感じるから。
しかし
私が墨出しの時に、スラブ上に上がって見ていても、
なかなか実践されていないのが現状である。
なぜなら
今その瞬間の仕事で、精一杯だから。
コンクリート打設後の墨出しは、ある意味戦争のような
慌ただしさが有るため、目の前の墨を出すこと以外が
見えなくなることが多くなるから。
だから
後から冷静に考えると分かることも
ついつい後回しにされがちなのだ。
でも
何度も何度も同じ失敗をしていれば、
体に染み付いてきて、そういった先の事まで
気が回るように少しづつなっていくからね。
だから
失敗するって本当に大事なことだと感じるよ。
つまり
仕上げの墨出しで小部屋が多い時にありがちな失敗とは、
いざ部屋の中で墨出しをしようとしたら、全く墨がないという事。
躯体の墨出しの時に、小部屋にもX方向とY方向に1本ずつ墨を
出しておくと非常に効果的だよ。
しかし
何事も最初から全て予想できるわけではないよね。
いっぱい失敗して、だんだん分かってくるものだと私は感じるよ。
だから、こちらの記事も合わせて読むと効果的。
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あっ
あなたがレーザー墨出し器に興味があるなら
こちらの記事も確認してみてはいかがでしょうか。
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