前回は、建設キャリアアップシステムとはどんなものか?
と言うことをお伝えしたので、今回からは実際に私が感じた事を
少しずつお伝えしていこう。
これらは、建設キャリアアップシステムを進めていく上で
運営者側も考えているだろう事も当然あるし、実際の運営上
こんな運用になって欲しくない。というものも含まれるので
共感出来る部分も出来ない部分もあるはず。
だから
私の意見を聞いたときに
「あなた自身はどう感じるか?」
を意識して欲しいし、あなたなりの意見を持って欲しいな。
それでは始めていこう。
1,建設キャリアアップシステムは誰のため?
まず
建設キャリアアップシステムは誰のためにあるのか?
についてだけど、私自身はゼネコンに身をおくものとして
元請けの管理が楽になるためのシステムが会社にとっては良い。
というのは間違いないと感じているが、それ以上に
「実際に働く作業員さん」のためであって欲しいと願う。
なぜなら
最終的に、実際に現場で作業する作業員さんたちがいなくなると
建設業は成り立っていかないから。
いくら現場監督がたくさんいても実際にハンマーを持ったり、
インパクトドライバーを持って作業する訳ではないから。
更に
建設業は今どんどん就業人口、特に若者が減っている。
今では同じ給料でエアコンの効いた部屋でやる仕事や、
週休2日で働ける仕事はいくらでもある。
文字どおり「汗水流す」ような仕事に魅力を感じる若者は
確実に減って来ているのは間違いない。
それから
待遇面に関しても、仕事内容・資格などをきっちり踏まえて
月給制にしている会社は全体からすると多くはないはず。
中には、何となくどんぶり勘定的に給料の支払いがなされている
会社も中には有ると感じている。
その辺りの「うやむや」になっている部分をおざなりにして
新入社員や他業種からの転職者が増えるとは私は考える事が出来ない。
すると
若者が入ってこない産業には「未来」は無いよね。
きっと
建設キャリアアップシステムを作ろうと動かれた人達には
先程の危機感のようなものがしっかりと有るに違いないと感じるよ。
だけど
仕組みを作った人達の「想い」を、実際に使用する人達が
くみ取っていないと、本来の目的からずれて行くのではないか?
ただ単に「元請けにとって管理しやすいツール」にだけは
なって欲しくないと私は強く願っているよ。
では、長くなりそうなので続きはまた次回。
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