前回は、13個のうち8つ目までをお伝えしたよ。
今回はその続きから進めるね。
また、最初から読みたいあなたはこちらから。
では、早速始めよう。
9,安全書類の自動化
9つ目は
建設キャリアアップシステムのデータ仕様を公開することによって
様々な安全書類のデータ化の商品などが出てくることが期待される。
現在は、一部のサービスや会社独自のシステムが使用されており
地元の会社の裾野まで広がっているとは言い難い状況ではないか?
と一個人として想像している。
そして
実際には、手書きの会社は稀かもしれないがエクセルを使用して
安全書類を作成している会社もまだまだ多いはず。
すると
健康診断の更新や必要資格の写しなどを「誰か」が管理することと
なり、確認を行うと「期限切れ」などの状態を常に招く危険性がある。
だから
元請けとしても、下請けとしても「誰か」ではなくシステムが「自動的に」
管理できるシステムを利用することは、お互い忙しい毎日において
「労力が削減」されることは間違いないので、「共通データ仕様」を
介して、システム開発が進むことで建設業に携わる「みんな」が楽に
なってほしいと切に願っている。
10,出面管理の重要性と面倒臭さ
10個目は
建設キャリアアップシステムを使用して作業員の入場記録が残る
ことによって、出面を集計することが可能になるだろう。
現状は、建設キャリアアップシステムで入退場管理は出来ない
仕様に現在はなっているけど、データを連携することによって
出面や入退場を管理することが出来るシステムが出来るかも。
もしくは
入退場管理システムのデータを建設キャリアアップシステムに
送信することによって、結果的に出勤データが蓄積されるように
なることも十分に可能性としてはある。
結局
毎日の出面を管理したり、出来高から施工歩掛を算出することも
非常に知識やデータとしては重要なのは頭でわかっているが、
面倒くさいというのが正直な所だろう。
実際には、入退場管理などのシステムを現状使用している
会社もあるけれど、日本中の会社の数から比べれば
ほんの僅かに過ぎないというのが現実だからね。
11,歩掛データの活用
11個目は
作業員さんたちが1日あたりにどのくらいの仕事をこなせるか?
という目安が「歩掛」であり、元請けにとっても協力会社にとっても
どちらに対しても重要な数値である。
まず
元請けとしては、同様の条件で今後工事が行われる場合の
工程や施工人員確保の目安になるため、個人の知識だけでなく
会社全体の資産になるデータである。
また
実際に作業する協力会社にとっても、様々な条件での歩掛を
把握しておくことは同様に重要であり、見積もり時の金額や
実際に工事を行う場合の人員配置に活用される。
そこで
注目すべきは、立場の違う2者の「求めるデータは同じ」ということ。
もしも
建設キャリアアップシステムを通じて共通のデータを蓄積し
元請けと協力会社がお互いにデータへアクセス出来れば
両者の立場に即した使用方法が1つのデータから得られるので
一石二鳥なのではと私は感じるよ。
ただ
建設キャリアアップシステム自体ではすぐにカバーされない
だろうから、派生する周辺システムを共通して使用しなければ
いけないという問題があったり、
実際の入力作業を誰がするか?という問題があるけど、
作業員さんの実際の作業の振り分けは協力会社側で行うので、
入力するのは協力会社側が主に行う方がスムーズかな?
と私は感じるけどね。
では、長くなりそうなので続きはまた次回。
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