前回は、13個のうち11個目までをお伝えしたよ。
今回はその続きから進めるね。
また、最初から読みたいあなたはこちらから。
では、早速始めよう。
12,参加人数の拡大の問題
12個目は
建設キャリアアップシステムの理想形は現場に関わるすべての人
更には、建設業に関わる全ての人が参加することだろう。
しかし
現実的には中々難しい問題があることも事実である。
例えば
高速道路のETCを例にあげてみよう。
高速道路のETCはインターチェンジでの渋滞対策を始め
各種割引サービスなどを受けることができるメリットがある。
だから
一見すると、ETCに加入することはメリットばかりであり、
どんどん普及していくシステムだと感じるけど、「100%加入」
というわけにはならない。
原因として
普段から高速道路に乗るドライバーだけではないということ。
仮に、年に2回の大型連休しか高速道路に乗らないという
ドライバーの対応は大きく分かれるだろう。
「回数少なくてもメリットあるならETCつけとくか?」
「別に、現金でも払えるんだからETC加入する必要ないよね」
という感じで、頻度の少ないユーザーの加入が進まないという
現実があるはずで、例えETC加入率が90%になったとしても、
残りの10%を0%にするには並大抵ではない努力が必要だし、
道路法が改正されてETC以外の車が通行できないという状況に
ならなければ無理だろうと感じる。
ここで
建設キャリアアップシステムに話を戻すと、普段からゼネコンなどの
仕事をしている人は、ゼネコンなどから
「建設キャリアアップシステムに参加しないと現場に入場できない」
と言われ、かつ必要性があるので参加していくだろう。
しかし
たまにアルバイトとしてしか建設業にかかわらない人は、先程の
「連休しか高速道路に乗らない人」に属するために参加に後ろ向き
な態度をとってくることが予想される。
そして
「残りの10%」を減らしていくためには、末端の会社や作業員さんへの
「費用負担」を限りなく減らすことが必要だろう。
現状の費用負担でも十分だという声もあるかも知れないけれど、
加入率を測定しながら改善していくことが必要だと感じるよ。
では、長くなりそうなので続きはまた次回。
この記事へのコメントはありません。