交通量の多い道路に面している現場だと、
道路いっぱいに建物が建っている場合が多い。
当然、作業スペースに道路を使用しなければいけない。
しかし
道路使用許可証を取るためには、当然時間制限がある。
8時半や9時スタートから、夕方は17時くらいが一般的だけど、
交通事情によっては、日中は許可が降りない場所や、
夕方のラッシュ前には開放しないといけない場所もある。
実際に
私がまだ3年目くらいの頃に、街一番の大通りで、
複数のバス路線が走っている道路に面した現場があった。
その現場で、コンクリートを打設する時に、コンクリートポンプ車を
2台使用するときは、大通りにセットしなければいけなかった。
更に
夕方の通勤ラッシュ前にはバス路線を開放しないといけないので、
道路使用は16時までと決められていた。
そして
いつものように、コンクリートを打設していたのだが、
その日に限って、生コン車が時間通りに来なかったのである。
私も段々焦ってきて、時計を見る回数も増えてきた。
「あ~、ポンプ車を洗ったり道路を開放する時間を考えると
打設できる時間は、1時間を切ってしまった」
しかし
まだまだ、打設数量は残っている。
幸い、もう一台の敷地内から打設しているポンプ車は
あと数台で打ち終わるのだが、その分道路を使用している側の、
ポンプ車に配置する生コン車の数が減る。
結局
頭のなかで、色々悩んだ末に
「ゴメン。こっちの生コン車を
打ち終わるまで全て道路側に廻すよ。」
と、敷地内で打設しているチームに告げた。
事情は、隣で見ているのでよく理解しているので
「良いよ。しょうがないね」
と、黙って待っていてくれた。
最終的に、お互いのチームがそれぞれ助け合うことで
時間内に道路の開放が出来たけど、まだ経験の浅い私に取っては、
本当に冷や汗モノのコンクリート打設だったよ。
しかし
絶対に、時間で開放させてやる。
という意志があったから、出来たことであると今では感じる。
想いがあれば、伝わるから。
ピンチの時ほどあなたの想いをしっかり伝えたほうが良いよ。
そして
予定した所まで作業が進まなくても、
「途中で中断する勇気」や「止められないならやり切る勇気」が
とっても、とっても必要だと私は強く感じるよ。
つまり
交通量の多い道路を使用して作業する場合の心構えとは、
「次の作業を始めたら時間内に終わるのか?」
を常に考えていて、「決して無理をしない」ということ。
「もう少しなら」という考えって、メチャメチャ分かるけど、
後でとんでもなく怒られる原因になることもあるからね。
更に
予定通りに作業を行うには、作業前の段取りが
メチャメチャ大事なので、こちらの記事も合わせて読もうね。
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