一般の人が通行するにあたって危険な箇所は無いか?
私たち現場監督が常日頃から
最も気をつけなければいけない問題。
なぜなら
現場で働く作業員さんの心のなかには
もしも、現場の中で事故があって誰かが
怪我をしてしまっていたとしても、
建築現場は事故がいつ起きても仕方ないくらいに
危険な場所であるという認識があるはず。
「現場は危険である」という認識を持ってもらうために
私たち現場監督はあの手この手を尽くしている。
だから
本音で言うと。現場で事故が起きても
お互いにある意味「しょうがない」と感じている。
しかし
一般の人は違う。
現場の隣を「たまたま」歩いていて
上から物が落ちてきたのが「たまたま」当たって
最終的に「たまたま」命を落としてしまう。
全く理不尽な話。
私が「たまたま」事故にあった一般人なら確実に訴える。
つまり
建築現場の横を歩いている人たちの99%は
「まさか。事故に巻き込まれるなんて」
と感じて通りすぎている。
むしろ
「事故に遭うかも」という感情すら無いのが当たり前。
だから
私たちは、「一般の人に怪我をさせるかもしれない」
ということに再優先で取り組まないといけない。
しかし
なかなか、仮囲いの外まで気が回らない。
「このくらいだったら大丈夫だろう」
と自分に甘い考えを持ってしまいがち。
私も気をつけているけど、ちょくちょく甘くなる。
でも
何も対策せずにいると
例えば、夜に一般の人が現場のゲートの前にできた
段差でつまづいて転んだ。という苦情が入ってきたりする。
実際に、私の会社の現場での実話。
最初は、反社会性力の人の嫌がらせかと思い
身構えたらしいが、よくよく話を聞いてみると
本当に一般の人が、つまづいて転んでしまったらしい。
だから
会社も現場も大慌て。
一般の人を事故に巻き込む「第3者災害」は
普通の現場内で起きる「労災」に比べて遥かにデリケートな問題。
だって
一般の通行人に人は、
「事故に遭うかも」という感情すら無いのが当たり前だから。
だから
最低限、週に1回位はグルっと仮囲い沿いを歩いてみて
- 段差はないか?
- 歩きにくいところはないか?
- ゴミは落ちていないか?
- 仮囲いが倒れたりする恐れはないか?
をチェックすることが非常に重要だよ。
普段は、なかなか気がまわらないかもしれないけど
私がいつも行っている方法としては、
週に1回おこなう「一斉清掃」の時に
グルっと点検しに行くと継続しやすい。
つまり
一般の人が通行するにあたって危険な箇所は無いか?
を考えるということは
「事故に遭うかも」という感情すら無いのが当たり前である
一般の通行人に対して事故を起こさせないということ。
そのためには
最低でも週に1回位は、仮囲いの周りを実際に歩いてみて
危険な箇所がないかを点検することが非常に重要。
ちなみに
次回は、
についてお伝えする。
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