設計図の納まりや仕様が悪くて後々大クレームに、
様々な議論の上にまとまらずに、裁判へ発展。
結果は、施工会社の負け。
このような事が実際には存在する。
「えっ、設計図通りに施工したのに?」
とあなたは感じるかもしれないね。
しかし
設計図通りに施工しているだけでは、
私たち施工会社の責任は逃れられないのである。
その責任を問われるのはゼネコンなどの一定規模以上の
会社に限られるのかも知れないけどね。
なぜなら
施工会社として、設計図の不備について、
施主や設計事務所に対して提言する義務があるから。
それは
今までに経験している施工会社のプロとしてのノウハウを、
設計図に不備が有れば提言をして、瑕疵のない建物を造るべき。
という考えのもとであると推測される。
でも
普通は、設計図を基に施工するよね。出来るだけ忠実に。
じゃあ、設計事務所の責任って何?
設計図って適当でいいの?
何て声が聞こえてきそうだけど、現実は先程述べたとおり。
だから、私たち施工会社の人間として、
「設計図通りです」
という、不具合時の言い訳は通用しない事を、
あなたにはしっかりと覚えておいて欲しいのである。
しかし、施工会社からの提案を認めてくれない設計事務所も
当然ながら有るよね。
「ウルサイ。設計図通りに造れ」
と言われたら、議事録をしっかりとっておこう。
効果的なのは、質疑応答形式で相手の回答を得るということ。
そして、実際にトラブルに発展した時に
「いや~、私は提案したけど、あなたが拒否したじゃないですか」
と、胸をはって言えるようにしておこう。
それで、あなたは責任を問われないはず。
しかしながら、設計図の不備まで施工会社に責任が及ぶのか?
最近の設計図はコピペで細部まで考えられていないし、
どこまで施工会社に「おんぶ」に「だっこ」かよ。
とつくづく感じるよ。
つまり
設計図通りに造っても建設会社に責任が問われる罠とは、
一定規模以上の施工会社には、設計図より瑕疵につながりそうな
不具合部分を見つけ出し、施主や設計事務所へ提言する義務が発生するから。
だから
ただ単に、設計図通りに施工すると、
提言をしなかったということで裁判になった場合でも、
負けてしまう危険性があるから、
まずは、何事も気づくということが非常に大事。
図面上だけでなく、実際に現場を巡視中に気づくこともあるはず。
現場で気づくことがデキる人になるためにはこちらの記事がオススメ。
↓ ↓ ↓
この記事へのコメントはありません。