既製コンクリート杭の溶接継手は品質が大事。
この記事のタイトルに興味を持っているあなたは
当然知っていることであると想像する。
では
数ある溶接の管理項目の中でどれが一番大切か?
と言われると難しいよね。思わず「全部」
と答えてしまいそうになる。
私は管理項目とは呼べないかもしれないけど
ある「意識」をしっかり持っているか?を確認しているよ。
その意識とは、杭径が大きくなってくると低下する傾向にある。
なぜなら、出来上がりでは判断つかないから。
そして
杭の継手の溶接の品質の良し悪しはカラーチェックなどを
行わない場合は、出来栄えで判断されることが多い。
実は
私が継手の溶接を確認する時に必ず欠かせない「意識」の部分は
自分で気づいたものではなく、数年前の工事監理者さんに教わったもの。
それから、「なるほど」と感心してずーっと続けている内容。
それは
「溶接の1層目の品質」である。
なぜなら
溶接の1層目は杭の母材と母材を接合する一番基になる部分だから。
大抵、杭径が大きくなってくると2層、3層と溶接の層数が増えてくるので
「1層目は取り敢えず溶接しておいて、最終層で綺麗に仕上げれば良い。」
という意識で作業をしている人が案外多いから。
最終の出来栄えさえ良ければ大抵は文句を言われないことを
彼らは今までの経験の中で自然と知っているから。
だから
敢えて1層目の出来栄えを確認して、「1層目は大事だよ」
と一言作業員さんにアドバイスをしておくのだ。
すると
大抵の作業員さんは、「この人は1層目からチェックする人」
だと感じることによって、結果として全ての層で手を抜かなくなる。
騙し合いかもしれないけど必要な技術だと私は感じるよ。
つまり
既製コンクリート杭の溶接継手で一番大切だと当時の現場の
工事監理者さんに教えられたこととは、
「部材同士が接合する1層目が大事」
であり、溶接後の見た目ではない。ということ。
当然、品質の良い溶接であれば見た目も綺麗かもしれないが
見た目が何となく綺麗だからと言って、品質もよいか?と言われると
全く違うので注意しておいた方が良いよ。
確かに
人も「見た目」や「イメージ」だけではないという面では
同じような事が言えるからね。
こんな記事を過去に書いて見たけど合わせて読んでみて。
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