報連相というのは報告・連絡・相談のこと。
複数人で仕事を勧めていくためには欠かすことの出来ない
コミュニケーションと一般的に言われている。
では
建築現場において報連相を怠ると一体どんな問題があるのか。
というのが今回のお問い合わせだよ。
Yさんからの質問 | 建築現場でよく、報連相不足による問題が多々起きると聞きますが、どんな問題が建築現場では起きますか? |
ここから回答
Yさん。
こんばんは。
TMです。
お問い合わせありがとうございます。
早速回答させていただいています。
建築現場に限らず、どこの職場でも報連相の不足によるトラブルは発生していると感じますが、その中でも現場で有りがちなトラブルを項目別にいくつかお伝えするので参考にしてくださいね。
基本的に、報連相不足のトラブルというのは、単なるコミニュケーション不足が9割です。伝えるべき事をしっかりと伝えておけば何でも無いことがほとんどだと考えています。
『安全管理』
- 安全設備を取り外したり危険な状態になっているのを作業員さんに伝えなかった為に事故を起こしてしまう。
- 事故などが発生した報告を上司にしなかった為に、対応が遅れてトラブルになる。
- 作業の計画や順序を上司に相談なく変更をした為に、危険予知が不十分で事故が発生する。
『工程管理』
- 作業が順調に進んでいないのに、誰にも言わなかった為に、次工程の作業員さんが手待ちになってしまう。
- 作業の進捗が工程通りに進まないために、クレーンなどの段取りの変更を忘れて、更に作業が遅れてしまう。
- 急な搬入などの依頼を受けていたが、誰にも連絡、相談していなかった為に予定がダブってしまう。
『原価管理』
- 失敗して余計な費用が掛かったことを誰にも言わずに、最終的に業者からの追加見積もりが上がってくる。
『品質管理』
- 現場で品質的に失敗したことを誰にも相談しないまま次の工程に進めてしまった為に、やり直しの規模が大きくなる。
- 現場で納まりを勝手に変えてしまった為に、次の工程の材料が使えなくなってしまう。
- 図面を他の職員や工種の違う作業の担当者に伝えていなかった為に、食い違いが発生して製作ものが使えなくなってしまう。
- 現場で品質的に失敗したことを誰にも言わなかった為に、数年後に漏水などのトラブルが発生する。
などなどです。
他にもあるだろうけどイメージ湧くようなトラブルが有りましたか?
ちなみに
日頃の挨拶や日常会話が多い現場の方が、失敗しても前向きに対処しようとする雰囲気があるので上手く現場が進んでいきます。
逆に
日頃のコミニュケーションが不足している現場では、1つのトラブルをきっかけに雪だるま式にトラブルかま増えていくので、Yさんの現場では注意して頂けると幸いです。
それでは。
以上で回答は終わります。
---- 回答ここまで ----
どんなにIT化や現場の効率化が叫ばれていても
本当に現場で大切なのは「人と人とのコミニュケーション」
であると私は確信している。
なぜなら
建築現場というのは決して1人で完結することが出来ないから。
自分で作業をしなくても、実際に作業してくれる人がいるわけだし、
色んな人とコミュニケーションを取ることにより現場が進捗し、
更に、ディスカッションを繰り返すことで建物がより良いものに
なっていくと私は信じているからね。
ちなみに
「報連相」については、過去にこんな記事も書いたので合わせて読んでね。
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