タイトルの内容はまさに私の事でした…。
鉄筋のフックについて色々考えている中で完全に抜け落ちており、
監理指針を見て「ハッ」となってしまったのが帯筋やあばら筋の
端部のフックであった。
帯筋やあばら筋は「ロ」の字型や円型など「閉じた形状」をしており、
柱や梁に対するせん断力を負担しているため、
閉じた形状が事実力などで開いてしまってはいけないので
端部にフックが付いているのだ。
ちなみに
柱の帯筋(フープ筋)のフックの位置は対角で交互になるように
配筋することになっているが、ガス圧接の場合と同じく
1ヶ所に力学的に不利な部分が集中しないような配慮である。
また
梁のあばら筋のフックの角度については、本来の意味と
現場での施工性を理解しないままに、現場で勝手に変更を
しているケースもあるので、またの機会にお伝えするね。
更に
柱の帯筋などはフックでなく「溶接」で「閉じた形状」に
している「溶接閉鎖型フープ」というジャンルがあるけど、
こちらも仕様としては認められているのでフックと同様に
使用することが出きるよ。
ただし
溶接閉鎖型フープについては「認定工場」で製造することが
基本なので、現場で溶接しないようにね。
って、当たり前か…。
最後に
「建築工事監理指針(令和元年版上巻) [ 国土交通省大臣官房官庁営繕部 ]」の項目も合わせて確認しておいてね。
P.297
(オ) 帯筋やあぱら筋等のせん断補強筋は,末端部にフックを設ける。ただし,鉄筋の末端部を相互に突合せ電気抵抗溶接した閉鎖猥のせん断袖強筋を用いる場合はこの限りでない。
なお,溶接閉鎖型せん断補強筋の適用箇所や仕様等は設計図書の特記による。
つまり
当たり前と言われればそれまでだけど、帯筋やあばら筋の端部には
フックが付いていて、配置は1箇所に集中しないように交互に配置する。
また
フックを設けない場合は溶接で接合することも可能だよ。
あっ、
「当たり前」といえば、こちらも知っていて「当たり前」なので
ぜひ合わせて読んでみてね。
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