捨てコンクリートの数量は大体積算数量の3割増し。
状況に応じて結果は変わるけど、ならすとそんなところ。
と言うのが私の感覚である。
しかし
もしも、あなたが現場でコンクリート担当になったら
始めて打設するのが捨てコンクリートの可能性は高い。
数量もしっかり拾っているだろうから計画通りに収めたいよね。
でも
私の経験上、大抵の場合は数量がオーバーする。
なぜなら
一番大きな原因は、砕石に捨てコンクリートが食い込むから。
いくら、締め固めているとはいえ、大なり小なり捨てコンクリートの
骨材が砕石の中にめり込んでしまうのだ。
だから
計画通りにいかないことが多い。
次に
捨てコンクリート用の型枠を建てる場合も、シビアには行わないから。
捨てコンクリートを打設した後の墨出しを行った際に、
墨が捨てコンクリートから外れてしまったら追加で打設を
する必要が出てしまうからね。
それなら
迷ったら少し広めに型枠を組むのが人間の心情だよね。
最後に
独立基礎の場合で、基礎と地中梁が段差があって法面の場合は、
捨てコンクリートをまんべんなく打設して「法面養生」にするから。
地層にもよるとは思うけど基礎工事中に私が一番嫌なのは、
雨などで法面が崩れて躯体断面の中まで入り込んでいくこと。
だから
崩れてしまうと具合の悪い場所には、あらかじめ策を打っておくのだ。
その策のうち一番安価で効果的なのが、捨てコンクリートの利用。
例えば、山留めから地下水が染み出てくるような状況では
山留めの周囲に水みちを作るように捨てコンクリートを打設したり、
墨出しで必要な所に打設したりする。
基礎工事を始めるに当たって考えられる全てのトラブルで
捨てコンクリートを打設すると軽減されることは意外に多い。
しかし
あなたには無駄に映るかもしれないね。
でも、あなたの苦労に比べたら捨てコンクリートの費用など
きっと安いと私は感じているよ。
つまり
捨てコンクリートの数量が計画通りに収まらない理由とは、
- 砕石に捨てコンクリートが食い込むから
- 少し余裕をみて施工しようとするから
- 法面養生などに使用するから
そして
捨てコンクリートが打設完了すると、いよいよ躯体が始まるね。
基礎のコンクリートの数量拾いをまだ行っていなければ
こちらの記事が参考になるよ。
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