鉄筋のあきの最小値にコンクリート粗骨材寸法が基準にある理由とは?

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鉄筋のあきの寸法の最小値をおさらいすると以下によって決まります。

  • 呼び名の数値の1.5 倍
  • 粗骨材最大寸法の1.25 倍
  • 25mm

のうちの最大の値。

 

では

なぜ鉄筋のあきの最小値にコンクリートの粗骨材が関係するのでしょうか?
しかも、なぜ粗骨材の最大寸法の1.25倍なのでしょうか?

「鉄筋のあきが粗骨材以下ならコンクリートの充填性が落ちるから」

と考えたあなたは前回の記事をよく読んでくれたのかも知れませんね。

 

ただ

先程の答えだけでは、粗骨材最大寸法の「1.25倍」である理由ではないですよね。
別に、粗骨材最大寸法以下でも良いのでは?とあなたは感じませんか?

 

では

今回の本題に入って行きましょう。

 

まず

現在、コンクリートの粗骨材として使用されている多くは「砕石」です。
地域によっては「川砂利」を使用している地域もあるのですが、
圧倒的に「砕石」が多いように感じます。

 

そして

「砕石」は扁平なものも多く、粗骨材の大きさを揃えるために
ふるいに掛けるのですが、一定量は粗骨材の最大寸法を超えるものが
含まれてしまうからなのです。

 

だから

粗骨材の最大寸法に一定量の割り増しが必要なので、
1.25倍をして扁平した砕石でも鉄筋の間を抜けるように
あき寸法の最小値を設定しているのです。

 

ここで、
鉄筋コンクリート造配筋指針・同解説第5版 [ 日本建築学会 ]」の該当部分を合わせて確認しておきましょうね。

 

最近では, 粗骨材は砕石の使用割合が多い, しかし, 使用される骨材の種類は地域によって差があり, 川砂利が用いられている地方もある. また, 砕石は扁平であるため, ふるいを通過した粗骨材でも一辺の寸法がふるい寸法以上のものも含まれている. これらのことにより, 鉄筋のあきの最小値と最小鉄筋問隔は, 粗骨材最大寸法を25 mm として算出する.
粗骨材最大寸法が25mm の場合の鉄筋のあき最小値と最小鉄筋間隔を解説表3.4 に示す.

解説表3.3 異形鉄筋と粗骨材最大寸法との組合せによる最小鉄筋間隔(単位: mm)

粗骨材最大寸法

呼び名

40 25 20 15
D10 61* 43* 36* 30*
D13 64* 46* 39* 34
D16 68* 50* 43* 42
D19 71* 53* 50 50
D22 75* 58 58 58
D25 78* 66 66 66
D29 83* 77 77 77
D32 86* 84 84 84
D35 93 93 93 93
D38 100 100 100 100
D41 108 108 108 108

[注]( 1 )表の数値は(呼び名の数値の1.5 倍十最外径)と(粗骨材最大寸法の1.25 倍十最外径)のうち最も大きい数値
*印は( 粗骨材最大寸法x1.25+最外径)によって決まる値.
( 2 )丸鋼の場合はこの表を準用する.

 

解脱表3. 4 異形鉄筋の鉄筋のあき最小仙と最小鉄筋間隔(粗骨材最大寸法25mm )( 単位: mm)

呼び名 呼び名の数値の1.5 倍
(1.5d)
粗骨材最大寸法×1.25 鉄筋のあき最小値
(P0)
最外径
(D)
D10 15 32 32* 11
D13 20 32 32* 14
D16 24 32 32* 18
D19 29 32 32* 21
D22 33 32 33 25
D25 38 32 38 28
D29 44 32 44 33
D32 48 32 48 36
D35 53 32 53 40
D38 57 32 57 43
D41 62 32 62  46

 

呼び名 呼び名の数値の1.5倍+最外径
(1.5d+D)
粗骨材最大寸法×1.25十最外径 最小鉄筋間隔
(P)
最小鉄筋間隔と呼び名数値の関係
(P/d)
D10 26 43 43* 4.23
D13 34 46 46* 3.48
D16 42 50 50* 3.08
D19 50 53 53* 2.75
D22 58 56 58 2.64
D25 66 59 66 2.62
D29 77 64 77 2.64
D32 84 67 84 2.63
D35 93 71 93 2.64
D38 100 74 100 2.63
D41 108 78 108 2.63

[注] ( 1 )通常使用される粗骨材最大寸法25mmの場合,D19以下は粗骨材によって鉄筋間隔が決定される.
(2)*印は(粗骨材最大寸法x1.25+最外径)によって鉄筋間隔が決定されるもの.

 

つまり

鉄筋のあきの最小値にコンクリート粗骨材寸法が基準にある理由とは、
粗骨材に川砂利などを使用している場合などは、粗骨材の形状が
扁平なものも混じっていることもあり、コンクリート製造時のふるいを
抜けて混入するからです。

 

そして

鉄筋と鉄筋の隙間に粗骨材が挟まってしまうと、コンクリートの充填が
うまく行かずにジャンカなども不良部分が発生しやすいからなのです。

 

このように

さまざまな基準というのは、それなりの理由があって決まっています。
ただ基準値を覚えるだけでなく、「理由」も含めて覚えることは記憶を
定着させる上で非常に有効だと私は感じていますよ。

そして、時間のないあなたが試験勉強を効率的に行うためにも
非常に効果的だと私は考えています。

↓  ↓  ↓

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