1m上がり等の仕上げの基準となる墨出しを行う時は、
型枠大工さんだったり、測量屋さんだったり
他の誰かに頼むことが多い。
しかし
墨を出し終えた後に確認に行ってみると、
「出しやすい所へ墨を出したのか?」
「使いやすい所へ墨を出したのか?」
という意識の違いがよく分かる。
具体的には
私が、「こいつ楽したな」と1番感じる仕事っぷりは、
躯体の墨出しの時点で出ている1m返りの墨を、
そのまま縦に仕上げ墨としてあげているパターン。
地墨にレーザーを合わせて墨を打てば良いので
時間は掛からないし、楽であるから。
別に
1m返りで問題ない場合も多々あるのだが、
サッシやタイルが近くにある場合は、
「次からは、ここにも出してくれ」
とお願いするようになることもしばしば。
なぜなら
実際にサッシなどのチェックをする場合に、
もう一度出し直さないといけない場合が多いから。
墨出しを専門にやっている人は、
「何をチェックするために自分は墨を出しているのか?」
を意識している人が多いので、
サッシやタイルなどがチェックしやすい場所。
スケールで簡単に手が届く範囲以内に墨を出してくれる。
しかし
「次に仕事をする誰か」をイメージしていない人は、
どうしても「自分が楽」な所へ墨を出したがるのである。
それは
人間の心理としては当然なので、あなたが特別に指示をしないと、
後であなたが苦労する結果が待ち受けているのである。
だから
何事にも共通して言えるのは、「次を読む」と言うことの大切さ。
そして、「今日より明日の方が忙しい」から、嫌なことを先延ばしに
しないことであると私は感じるよ。
もしも
あなたが、今現在仕上げの墨をチェックするという
立場になかったとしても、現場を見渡して仕上げ墨をみると、
あなたの現場で働く職員や作業員さんの「意識レベル」を
垣間見ることが出来るよ。
つまり
仕上げの墨出しを任せたた場合に妥協してはいけないポイントとは、
出しやすいポイントに墨を出すのではなくて、
実際にチェックがしやすい場所に仕上げの墨を出すことが重要。
その為には
仕上げの墨出しをイメージして、躯体の墨出しの時に「地墨」を
出しておけば、かなり段取りの良い現場になることは間違いないよ。
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あっ
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