掘削作業がある程度進んできたら、いよいよ捨てコンクリートの打設。
タイミングとしては、掘削が完了して捨てコンクリート用の
型枠をセットしてから工区ごとにまとめて打設するのが一般的。
なぜなら、ポンプ車を何回も呼ぶとその度にセット料と言う
基本料金がかかるので、打設回数は少ないのがコストメリットかあるから。
しかし
全ての現場で先程の様にまとめて捨てコンクリートを打設するのが、
良いと考えているわけではない。
まとめてではなく小まめに打設する方が良い場合もある。
例えば
地下水位が高く、地盤が軟弱な場合などは掘削したままで
放ってほくと崩壊する恐れがある。
一度崩壊してしまうと復旧を行うのにかなりの労力を要するし、
崩壊から何らかの事故につながる可能性もたかいからである。
だから
法面や床付け面の保護を目的として捨てコンクリートを打設する。
結局、安全などに気を使って配慮したことが
結果的に品質面においても良い結果をもたらす。
と言うことは往々にしてあるからね。
更に
狭い現場で、奥から順次仕上げて来ないといけないような
現場においても小まめに打設した方が良い場合がある。
そして
大切なのは、特に小まめに捨てコンクリートを打設する場合は、
工事監理者にその旨を伝えてしっかりと打合せを行うこと。
なぜなら、いきなり「明日打設します。」と工事監理者に言っても
「捨てコンクリート打設前の検査が終わってないからダメだよ」
と言われる可能性があるので、工事がかかる前に試堀を行って
崩壊しそうな地盤であれば、事前に相談を持ちかけておくと
工事監理者にも安心感を与えることが出来ると感じるよ。
つまり
捨てコンクリートを打設するタイミングについては、
ポンプ車を使用して打設が可能であれば、
まとめて打設するべきである。
しかし
地下水が湧いてきて崩壊しやすかったり、
狭い現場で後から打設が困難な場合は毎日でも
夕方に少しずつでも打設するべきだよ。
毎日、少しずつ打設する場合はあらかじめ工事監理者に
その旨を伝えて、捨てコンクリート打設前の確認を
どのように行っていくかを打合せしておくと効果的。
その時は、行き当たりばったりではなく計画性が有ることを、
しっかりとアピールしておこう。
工事監理者が求めているのは案外これだったりするからね。
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