前回の記事で、特殊車両の事をお伝えしたが、
前後に誘導車をつけなければイケない理由について詳しく述べなかったので
本日は、前後の誘導車の役割についてお伝えしていく。
と、その前に、
あなたが考える前後の誘導車の役割って何かな?
- 大きな車両が通るぞ!という警告のため?
- 事前に大型車両が通れるか?確認のため?
- ルートを間違えないように誘導するため?
確かに、先程の理由も立派な理由であると感じるよ。
しかし、今回私がお伝えしたい理由は別にある。
それは
橋などの道路構造物を安全に渡るため。
「えっ、意味がわからない?」
では、橋の荷重ってどのように検討されていると思う?
実は
橋には当然のごとく、車両がひっきりなしに通っていくのだけど、
車両の重量は規定内の車両を想定している。
そこで、規格外の特殊車両が何台も通ったらどうなるかな?
だから
道路の設計に応じて橋の中に他の車両が入らないように
前後の車両をブロックする役目が有るのが前後の誘導車なのだ。
最近の国道なら大丈夫だろうけど、古い橋などでは、
特殊車両が1台分しか設計荷重で見ていないという橋も
実際には存在するからね。
もしも
道路設計上、通ることの出来ない橋がルート上に1本でも有れば
ルートの変更を余儀なくされるのが特殊車両通行許可申請。
許可申請を行なう時に、通行ルートまで指定するのはこの為である。
何事もきちんとした理由が有るんだね。
つまり
特殊車両の前後に誘導車を付けなければイケない意外な理由とは、
構造上一番負担のかかる橋梁において、同時に車両の荷重を掛けないため。
だから
構造耐力上の制限が必要な橋は、特殊車両以外の車が通行できないように
前後の誘導車がブロックする役目を果たしているからである。
当然、前後にパトランプのついた誘導車があればアピールになるという意味も
有るはずだけど、特殊車両のルートが限定されているのは先程の理由が大きい。
交通ルールはしっかりと理解して守っておかないと、
道路使用許可などで道路管理者や警察に行った時に印象悪いよ。
道路使用時にも、ルールはしっかり守っておこうね。
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