アースアンカー・仮設地盤アンカー工法って
実は、私はやったことがない。
山留め壁が自立しない場合は、何だかんだ、
切梁を掛けることがほとんどであった。
だけど
1回はやってみたいな。と思っている。
そもそも
アースアンカー工法というのはどんなものか?だけど、
通常、山留めが自立しない場合は、切梁と言って
鋼矢板同士をH鋼で突っ張り棒の様に縦横巡らせて
鋼矢板が倒れてくる力に対して耐えているのが一般的だけど、
逆に鋼矢板の外側、つまり敷地いっぱいに鋼矢板があれば
敷地より外の地盤(地下)にアンカーを打ち込んで、
アンカーの引き抜き力で鋼矢板が内側に倒れないように
引っ張っておくという工法である。
だから
当然、近隣さんの同意が無ければ施工が出来ないのである。
地下だからと言って勝手にアンカーを打ち込むわけにはいかない。
きちんと許可を取ってからになるので現場だけで施工計画の決定が
出来ない工法である。
だけど
そんな近隣さんの許可を取るなんて面倒くさい方法を取るなら、
あっさり切梁工法で良いじゃないの?とあなたは感じるかもね。
しかし
切梁工法と、アースアンカー工法で決定的に違うのが、
作業効率であり、アースアンカー工法の方が圧倒的に良い。
逆に言うと
切梁工法の最大のデメリットは切梁を架けた前後では、
1日当たりの掘削量が倍半分くらいは平気で違うということ。
すると、全体工期に影響するし、腕の長いバックホウや
クレーンで掘削残土を搬出することになるので、
作業エリアや工程に関しても制限される項目が多い。
それが
近隣さんの許可を得たりして労力が掛かるが切梁工法より、
アースアンカー工法を選択したい。という人の本音だよ。
つまり
アースアンカー方式は近隣さんの理解の上に成り立っている工法
というのは、文字通りアンカーを近隣さんの敷地の地下に設置させて
もらうというある意味他力本願の山留め形式である。
あなたの一存ではなく、近隣さんが「ダメ」と言えば出来ない工法。
だけど、掘削などの作業効率が格段に良いので出来れば採用したい。
と考えさせられる工法だよ。
何事も近隣さんと上手くやるのって現場管理においては非常に重要。
こちらの記事も参考にしてみてね。
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