第1回は1~3について書いてきたので、
第2回は4~7について書いてきたので、
今回は8~について書いていくよ。
8,施工法
「施工法」については施工計画書に記載して当然の項目。
そもそも施工計画書は「どのように施工するのか?」を
工事監理者さんなどに周知する書類。
だから
あなたが1番しっかりと目を通して理解しておかないといけない
項目なので、たとえ専門業者が施工法を作成したとしても、
まずはあなたの目で見て疑問点を専門業者にぶつけて事前に
解消しておくことを私は強くお勧めする。
なぜなら
あなたが感じた疑問というのは「他の誰か」も気になる点である。
ということが往々にしてあるからね。
更に
杭の認定工法の許可証の写しは必ず添付しておくこと。
官庁検査などで「見せてください」と言われる可能性があるよ。
9,プレボーリングを併用する場合はその深さ
「掘削深さは杭より1m程度深く掘れば良い」
と安易に考えていないかな。
実は、工法によっては杭下端が掘削する深さと同じ場合もある。
今までの経験と工法の違いによって間違いを生じやすい部分なので
しっかりと事前にチェックをしておくことは重要。
10,セメントミルク工法の場合は安定液,根固め液等の調合計画及び管理方法
「セメントミルクなんて認定工法なので私がチェックするの?」
なんて鷹をくくっていたら、「実は間違えて記入してました」
なんて背筋が凍るような状況になるかも。
というのは半分冗談だとしても、世の中にはその冗談が
本当に現実になってしまっている現場もあるかも。
セメントミルクの分量というのは、実は元請けとして
一番管理していない項目ではないだろうか?
だから、一番手薄だから杭業者に対して
「間違っていないよな」
と念を押して確認させると良いかもね。
11,杭配置図(平面図及び断面図:土質柱状図),試験杭の位置及ぴ杭の施工順序
杭配置図や試験杭の位置などは、正しい図面をしようしているか?
どこで試験するのか?を現場と工事監理者さんが
相互に確認するのに非常に重要。
そして
杭の打設順序図はあなたと杭業者との工事の流れを
お互いに確認するのに非常に重要なんだけど、
「最初から最後まで順序図通りに進んだことはない(笑)」
杭の打設順序図はあくまでも大まかな流れをイメージするもの。
「打設の順序が予定と違う!」
なんて、翌日の作業打ち合わせで言わないように。
でも
例えば、1つの群杭に1日に2本打設しないように、
かつ、機械や材料の配置に合わせてどのように打設するか?
を予想しながら、毎日の打ち合わせにのぞむと杭業者の
考えていることが非常に良く分かるから打ち合わせが
とってもスムーズになるので是非試して欲しい。
これ以上書くと長くなるので続きはまた次回。
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