吹き抜け等のある建物で鉄筋コンクリートの梁やスラブのある場合に
通常のパイプサポートでは届かないことがある。
そういう場合は、枠組み足場を組んだ上にパイプサポートなどの
型枠支保工を設置することがある。
その足場を「支保工足場」とよぶ。
ちなみに
私は、支保工足場について難易度の高い足場の1つ。
であると認識している。
なぜなら
型枠支保工の構造計算を行った上で、計算した荷重にあった
足場の計画を行う必要があるからで、1800ピッチでは
計算するとNGになる可能性が高く、しっかりとした検討が必要になるから。
実際にどのように計算するかについては、
今後記事にしていく予定だけど、何時になるかは未定。
だから、興味のある人は、こちらをダウンロードして欲しい。
そこで
今回と次回とで私が過去に経験した支保工足場にまつわる失敗例をお伝えする。
まずは
枠組足場の建枠には以下の図のような荷重を負担する事ができる。
ということは、足場自体に普通の外部足場を組み立てる以上の
多大な荷重がかかることになるのだ。
ということは、当然足場の足元にも多大な荷重がかかる。
ここで勘の良いあなたなら分かるかも知れないけど、
私の経験した失敗例というのは
コンクリートを打設をした後に足場の足元が下がってしまった事である。
当然、梁のレベルも下がっていたのであろうが吹き抜けの上なので実害が
なかったため敢えて計測はしていない。
スラブの天端は左官さんがレーザーレベルで確認するので
スラブが厚くなっていたとしてもほぼ正規のレベルには納まっていた。
実は
足場を組み立てる前に鳶さんから
「支保工用の足場なら足元に捨てコンクリートを打ったら?」
と言われていたのだけど、そこまでの余裕が無くてそのままの状態で
足場を組み立てたのである。
「しまった!言う通りにしておけば良かった~!」
と言っても後の祭りだったよね。
つまり
私の経験したことのある型枠支保工用の足場の失敗例とは
足場の足元を補強せずに組み立てた為、コンクリートの打設時に
足場の足元が思いっきり下がってしまった事である。
何事も経験してみないと分からないものだよね。
そして、経験したことを明日の自分に生かしていくことも大事。
明日は、私の経験したもう1つの失敗例をお伝えする予定だよ。
この記事へのコメントはありません。