出面(でづら)、や歩掛(ぶがかり)って何?
会社入って、「とりあえず作業員の人数を毎日付けとけ」
って言われたけど、どんな意味があるんだろう?
と疑問を感じたあなたへ。
今回は、出面や歩掛についてお伝えしていくよ。
まず
出面とは、作業員さんの人数のこと。
新入社員が出面を取らされる理由は2つ。
1つは、現場では「無災害記録」というものをつけている。
つまり、現場で何人働いて(何時間働いて)無災害が続いているか?
という記録なのだが、毎月会社に報告したりする。
「ただ人数を集計するだけって、面倒くさい」
と感じるため、事務屋さんが集計したり新入社員にやらしたり
しているのが一般的。
2つ目は、工程を管理するための基礎資料を肌で感じて貰うため。
つまり、歩掛を把握してもらうためである。
具体的に言うと
100m2のタイル貼り作業を2人が5日かけて行ったとする。
2人で5日掛かったので10人・日(人工・工数)である。
作業量を人工で割ると
100/10=10m2/人・日となる。
この10m2/人・日と言うのは、作業員さん1人が1日あたりに
作業できる数量なのである。
これが「歩掛」である。
そして
自分で工程を書く時に、
1000m2のタイル貼り作業があって、10日で終わらすためには
作業員さんを何人用意する必要があるのか?
5人の作業員さんの班で、1000m2をこなすには何日必要か?
という疑問を解決できる方法が、歩掛を使うという手法なのだ。
ちなみに
先程の疑問はそれぞれ
1000m2/10日/10人・日=10人
1000m2/5人/10人・日=20日
となる。
ただし
歩掛というのは、作業条件で大きく変わるので
自分の持っているデータと比べて作業しやすいのか?
それとも、作業しにくいのか?はよく考慮する必要があるので注意。
だから
歩掛を計算するためには、出面が必要なのである。
それが、新入社員が人数を数えさせられる本当の理由。
もしも
あなたが、人数を集計してそれで終わり。にしているなら
非常にもったいない事をしている。と感じるよ。
更に
全体の人数だけ集計して、個別の作業班ごとにデータを
まとめていないのであれば、超もったいない。
なぜなら
将来的に、あなたが工程表を各年代になった時に必要な
「大切」な財産を築くチャンスを失っている可能性が
非常に大きいからである。
今からでも遅くないので、出面の取り方を
個別の作業班で集計していくように考えなおしたほうが良い。
つまり
「出面」とは作業員の人数。
「歩掛」は作業量を人数で割った1人・1日当たりの作業量。
出面や歩掛は将来的に工程を管理するための第一歩である。
いざ自分で工程を書く時に参考になる基礎資料を若いうちから
キチッと集めておくと非常に効果的。
更に
現場の工程管理の第一歩はこちらから始めると効果的。
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