建築現場の安全管理に対する心構えの変わる瞬間とは?

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建築現場で不意に訪れる一番会いたくないものは
私はダントツで「事故」である。

 

あなたは目の前で
実際に「事故」が起こったことがあるだろうか?

痛がっている作業員さんが救急車に載せられる瞬間は
何とも言葉に出来ない色んな感情が溢れてくる。

 

「あ~、こうしておけば良かった~」

 

「何で、あの時注意しておかなかったんだろう」

 

「どうして……」

 

かなりのショックと放心状態。
後に残るのは後悔しかない。

 

しかし

実際に目の前で、人がケガをするという経験を
していない人は、この何とも言えない気持ちを理解出来ない
のかも知れない。と感じている。

 

それは

日頃の、アドバイスの返事からよく分かる。

 

例えば

「あそこに手すりしておかないと、落ちたら人死ぬぞ」

「はぁ」

「だから、人が死ぬかもしれないから手すりつけようよ」

「はぃ」

 

まるで、危機感がない。
でも、実際に目の当たりにしないと絶対に危機感は生まれない。

ある意味当然の反応なのだ。責めてもしょうがない。
目の前で、人が実際にケガをして初めて、「事故」の怖さが身にしみるのだ。

 

だから

私が、ここでどんなに真剣に記事を書いても
きっと、事故を経験したこと無い人には響かないだろう。

 

しかし

今記事にして書いておきたい。
1人でも、響いてくれたらそれで良いと感じている。

 

なぜなら

つい先日、私の現場ではないが事故があった。
近くの現場なので事故処理の応援に行ったのだが
ケガをした人は、私のよく知っている人だった。

墜落して救急車で運ばれたのだが
担架にぐるぐる巻きにされて、目だけがパチパチしていた。
「意識だけはあるな。」と感じたが、その他は予断の
許さない状態だった。

 

結局、後遺症も残らずに無事退院したが
担架を救急車にのせる瞬間は、言葉が出なかったね。

そのくらい、嫌な瞬間だった。
出来れば今後二度と出会いたくない瞬間。

 

だから

あなたには、目の前でケガをした人を
絶対に見てほしくない。

 

その為に

みんな日頃から「安全管理」をしている。
決して、パフォーマンスではなくて本当に「人の命」を守っている。

そこを勘違いしないでほしい。

 

そして

私は、幸いにも「死亡事故」には今まで遭遇していない。
目の前で人が死んだら、そのショックは計り知れない。
でも本当に、建築現場では人が死んでいるのだ。

建設業では平成26年度では、事故の死亡者数が
377人もいるのだ。

毎日どこかで1件以上死亡事故が起こっている計算。

 

次は

あなたの現場もしれないし、私の現場かもしれない。
お互いに、死亡事故だけは起こさないように管理していこうね。

 

つまり

現場の安全管理とは、文字通り「作業員さんの安全」つまり「命」
を守ることである。

リアルに目の前で痛がったり苦しんだりする人を
見ないようにするためには、本気で取り組むべき事項。

朝来た作業員さんを、夕方1人も残さずに家に帰すのが
現場監督の大切な勤めである。

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