画像引用先:多摩市唐木田の火事の速報(7月26日)怪我人や原因は?
前回は、現場で火災を防ぐために、まず最初にあなたに行って欲しいことは
「あなた自身が火災を防ぐための知識をつけること」が大切であるとお伝えしました。
そこで
今回は、残りの2つをお伝えしていきましょう。
2つ目は
あなた自身が火災の危険を現場で確認して指示することです。
具体的には
火を使用する作業の影響範囲に可燃物を置かないことです。
万が一、予想外の所へ火花が飛び散ったとしても周りがコンクリートなど
不燃物で出来た床などであれば、それ以上は燃え広がらない可能性が
非常に高いと考えてられるからです。
特に、取り付け金物など小物が入った段ボール箱などを動かすのは
きっとそこまで苦ではないはずです。そのちょっとした気配りの有無が
最終的には火災になるかどうかの境目になるかも知れませんからね。
ここだけの話ですが、実を言うと現場で火花が先程のダンボールの箱に
飛んで火災になりかけた事があります。その時は周りに他に可燃物がなく
ダンボールが少し燃えて事なきを得ましたけどね。
しかし
「いつも可燃物をなくすことは出来ないよ~!」
とあなたが言いたくなる気持ちも十分に分かります。
何百枚もあるスタイロフォームなどは動かす気にもならないですよね。
その時は、「養生」と「監視人」をつけるような段取りをすることも重要です。
今回の火災も、きっと「養生」と「監視人」も設置されていたと感じます。
それでも、予想外の事象が起こり火災にまで発展したのでしょう。
もしくは
溶接作業と発泡ウレタンがラップする場合などは、どちらかの工程を変更する事を
あらかじめ検討することも効果的ですよ。私もマンションなどの上下階では、
工程表を作成する場合に考慮していましたからね。
3つ目は
あなた自身の知識を作業員のみなさんへ伝え続けることです。
この、「伝え続ける」ということが1番私は簡単なようで難しいと感じています。
なぜなら
建築現場というのは、毎日同じ作業員さんの組み合わせで作業を行っている
わけではないからです。毎日、どこかで人の入れ替わりがある中で、
あなたの現場に来た回数が少ない作業員さんも必ずいるからです。
だから
「えっ、今日ここで火気作業してはいけないの?」
「ここでタバコ吸ったらいけないの?」
「ここが朝礼で言ってた立ち入り場所だったの?」
という人が必ずいるはずなのです。
そして
火災の原因というのは、そのような作業員さんが起因となることもあります。
だから、毎日の作業員さんへの「知識の伝達」と「現場状況の伝達」が
本当に地味ですけど「急がば回れ」で一番効果があると私は感じていますよ。
つまり
現場で火災を防ぐ誰でも出来ると私が考える3つのステップとは、
- あなた自身が火災を防ぐための知識をつけること
- あなた自身が火災の危険を現場で確認して指示すること
- あなた自身の知識を作業員のみなさんへ伝え続けること
です。
最後に
私が今回の記事を通して言いたかったことは、「何事もまず自分」ということです。
実際に出来なくても、自分がやるという意識を持つことが、実際に現場での
「危険の見逃し」を防ぐことにつながっていくと私は考えています。
あっそうそう
この記事を書いていたらこちらの記事を過去に書いたことを思い出したので、
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