「2名死亡の事故と3名軽症の事故、どっちが重大災害ですか?」
と聞かれたらあなたはどのように答えますか?
「人が死んでいるんだから死亡事故だろ」
「同時に3人も怪我しているんだから3名軽症じゃない」
と様々な意見が聞こえてきそうですね。どちらの言い分にも
納得できる部分がありますし、もしかしたら両方かも知れません。
そこで
今回は結論から先にお伝えすると「3名軽症」が重大災害に分類されます。
具体的には
「(社) 安全衛生マネジメント協会の用語集」から引用すると
重大災害
不休も含む一時に3人以上の労働者が業務上死傷又はり病した災害。
厚生労働省では、重大災害について詳細な原因調査等を行い、他の災害とは別に統計・分析して重大災害統計を作成している。
1968年の480件をピークに減少傾向にあり、2008年は281件。
業種別では建設業が最も多く、次いで製造業となる。
事故の型でみると、交通事故、中毒・薬傷が多い。
確かに
同時に3名以上が被災する事故というのは、別分類にして
分析すべき事故型ではあるとは感じます。
しかし
多い事故型が「交通事故」であるならば、
「ちょっと、それは違うんじゃないの?」
と感じざるを得ません。
例えば
作業員さんが4名乗り合わせで通勤途中に交通事故を起こしたとします。
その4名のうち3名が怪我をして病院で処置をしてもらっても重大災害です。
たとえ、病院で処置をしてもらってそのまま現場で仕事をしても重大災害です。
なぜなら
重大災害にカウントされる人数には「不休災害」の人数もカウントされるからです。
更には
現場内の安全管理がしっかりしていて、現場内が無事故でも
3名の交通事故が1件あっただけで「重大災害を起こした現場」
という「不名誉なレッテル」が貼られてしまうのです。
それなら
私は「2名死亡」の事故の方がよっぽと重大災害ではないか?
と感じていますよ。現場内で起きた事故ならなおさらです。
なぜなら
現場内で「死亡事故」が起きるということは不可抗力部分があったかも知れないが、
何らかの普段からの安全管理に改善すべき点があるのではと考えるからです。
同時に、改善すべき点が無い現場はないとも感じますが、少なくても
「死亡事故!やっぱりあの現場か~」
と他の人に思われるような事ではいけませんよね。
だから
普段からのあなたの現場の安全管理の意識がとっても大切ですよね。
つまり
2名死亡の事故と3名軽症の事故、どっちが重大災害なのか?
については、厚生労働省の統計上では「3名軽症の事故」の方が
被災人数が3名以上になるので重大災害とみなされます。
しかし
私は個人的に「2名死亡」の事故のほうが重大な災害だと考えています。
なぜなら
人が亡くなるような事故が起きる場合は、何かしら現場で重大な欠陥が
あると私は考えてられるからです。
更に、あなた自身が業務上過失致死罪で前科一犯に
なってしまう可能性があるからです。
もしも、あなたが犯罪者になりたくなければこちらを参考にして下さいね。
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