前回の続きから早速始めるよ。
今回が最終回。
9つ目は
躯体階や外回りの飛散物の点検を行うこと。
その時に注意すべきは、面で風を受けそうなコンパネや
スタイロフォームのようなものを優先的に養生しよう。
鉄筋や単管パイプは養生しなくても飛んで行く可能性は低い。
更に
産廃ボックスなども中に飛びそうなゴミが多くある場合は、
養生する対象になるけど、1番良いのはゴミは回収してもらうことだよ。
そして
養生するのに1番簡単で効果のある方法は
「ネット」を上からバサッと掛けて養生することである。
だから、台風が来る前には多めにネットを段取りしておけば、
「あれも養生しておいたほうが良いかも?」
と、ふと気になった材料も養生できるから本当に便利だよ。
10こ目は
型枠がスラブを張った状態で台風を迎えるなら、
鉄筋や単管パイプで重しをしておかないと、
スラブの下から吹き上げた風で、コンパネが飛散したり、
支保工がずれてスラブ自体が崩壊する恐れがある。
更に
重しをのせただけより、下階のスラブにアンカーを打って、
チェーンで引っ張っておくと、より安心だよね。
最後に
常駐しているクローラークレーンやタワークレーンや
ロングスパンエレベーターの養生もしっかりと行おう。
クローラークレーンは、ブームを必ず倒しておくこと。
タワークレーンは、台風の強さによってメーカーと打ち合わせの中
旋回をフリーにするか?ジブを目一杯寝かせて置くか?
どちらかの方法を取ること。
ロングスパンエレベーターなどは1階に接地して使用禁止にすればOK。
だけど、前養生に近隣の関係上でネットではなくて、メッシュシートなどを
張っている現場は、シートを剥ぐか?躯体や足場から補強を取ることを
忘れないようにしようね。
つまり
建築現場の近くに台風が接近する予報が出たら
- 足場の壁つなぎの確認
- 足場のメッシュシートをしぼる(最低限壁つなぎまで)
- メッシュシートを絞った所の足場上の物を撤去
- 同上箇所の布板を番線で結束(最低限、爪が掛かっていない布板)
- 安全看板類・安全旗などの撤去
- 仮囲いの控えの確認と必要なら何枚かおきに万能板を剥がす
- ゲートは開けたままにしてネット養生
- 下屋や現場事務所の屋根のネット養生
- 躯体階および外回りの飛散物の養生
- 型枠のスラブなどは重しを載せて養生
- 常駐しているクレーンなどの養生
などなど他にもあるけど、取り敢えずこの辺りは抑えておこう。
そして
事前準備として取り敢えず頼んでおくべきものは
「ネット」と「親綱」この2つがしっかりと準備されていたら
急に何か対応しようとしてもなんとかなるからね。
更に
風って実はかなりの荷重がかかっているよ。
どんな影響で風荷重が変化するかというのは
こちらの記事が参考になるよ。
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