前回の続きから早速始めるよ。
6つ目は
仮囲いの養生である。
実は
仮囲いと言っても、フラットパネルのような万能鋼板から、
ガードフェンスなど様々な種類があるけど全般的に強風に弱い。
仮囲いが倒壊する原因としては、仮囲いの壁面に掛かる風圧が、
控えの耐力より勝ってしまうことが主な原因である。
特に
ガードフェンスで、強固な控えが設置できない場合などは要注意。
目隠しのシートを剥がして、出来るだけ風の抵抗を受けないようにしよう。
フラットパネルなどの万能鋼板の場合であれば、
数枚おきにパネルを外して風の通り道を作ることも効果的。
そして
いずれの場合でも、建物や重機などの十分な重量のあるものに、
親綱などで連結して置くと効果的であるが、欲を言えば、
単管パイプなどの強固な部材で連結した方が非常に効果的である。
なぜなら
親綱は手軽な反面、引張方向にしか緊張が出来ない。
つまり、親綱で引っ張っている方向と反対方向の風が吹くと、
親綱の効果は期待できないということである。
しかし
あなたは
「親綱で場内方向に引っ張っておけば、
最悪は道路などには迷惑を掛けなくても済むのでは?」
と感じたかもしれない。実際私も同じような考えだった。
でも
ある突風が吹いた日に、場内側に倒れたガードフェンスの足元が、
道路上へ飛び出してしまい、一般の通行の支障をきたしたことが有るので、
出来るだけ、仮囲いに対して両方のからの風の向きに対応できる部材で
台風養生を行ったほうが被害は少ないと感じている。
7つ目は
仮囲いのゲートについては、台風が通過する本当に風が強くなると
予想される時間帯は、閉めたままにせずに開いた状態で親綱などで固定し、
ゲート部分にはラッセルネットで養生を行っておくことをオススメする。
8つ目は
現場事務所やトイレや左官小屋などの下屋の屋根の養生をすること。
左官小屋やトイレまわりに屋根を仮設で設けている場合は、
たいてい波板などの素材であることが多い。
そういう場合は、強風で屋根が吹き飛んでしまう場合が非常に多いので、
ラッセルネットなどで覆い被せておくことが必要である。
プレハブなども、海岸沿いの現場で、本当に台風が直撃する場合は、
事務所自体が飛んでいきそうになることもあるし、事務所がひっくり返らなくても
屋根だけ吹っ飛んだ例もある。
だから
しっかりとネット養生をするとともに、本当に事務所が吹っ飛びそうなら
あなた自身の命を守るために、避難することも非常に大切。
更には
これらの養生は、あらかじめ台風養生に備えて、
現場事務所や下屋を設置したタイミングでネット養生をしておくよ良いよね。
ここらへんで今回は終わり。
続きはまた明日。
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