溶接金網(ワイヤーメッシュ)というのは1mx2mなどの寸法で
あらかじめ工場で細径の鉄筋を組み立ててある商品である。
だから
現場では「敷き詰める」だけで配筋が済んでしまうので、
鉄骨造の合成デッキスラブなどに多く用いられている。
基本事項はJISに規定されているのでこちらを参考にしてね。
JIS G 3551 ( 溶接金網及び鉄筋格子) 抜粋を次に示す。
図 1 溶接金網又は鉄筋格子( 例)
1.適用範囲 この規格は, 鉄線又は棒鋼を材料として, 主にコンクリート構造物及びコンクリート製品の補強に使用する溶接金網及び鉄筋格子について規定する。
3. 定義 この規格で用いる主な用語の定義は, 次による。
a) 溶接金網 鉄線を直交して配列し, それらの交点を電気抵抗溶接して,格子状にした金網。次のレギュラー溶接金網及びデザイン溶接金網がある。
1 ) レギュラー溶接金網 網目形状が定められた正方形のもので, 各縦線・各横線がそれぞれ定められた同一の線径又は公称線径をもち。幅1m x 長さ2m 及び幅2m x長さ4m の溶接金網。
2) デザイン溶接金網 レギュラー溶接金網以外のもの。
b) 鉄筋格子 棒鋼を直交して配列し, それらの交点を電気抵抗溶接して, 格子状にした鉄筋網。次のレギュラー鉄筋格子及びデザイン鉄筋格子がある。g) 突出し長さ(overhang) 縦線又は横線の外側線の中心から, 横線又は縦線の先端までの長さ。次の横線突出し長さ及び縦線突出し長さがある。
1 ) 横線突出し長さ 縦線の外側線の中心から横線の先端までの長さ( 図1参照)。
2) 縦線突出し長さ 横線の外側線の中心から縦線の先端までの長さ( 図1参照)。h) 網目寸法(spacing) 隣接した縦線又は横線の中心から中心までの距離。次の横網目寸法及び縦網目寸法がある。
1) 横網目寸法 縦線の中心から隣の縦線の中心までの距離(図1参照)。
2) 縦網目寸法 横線の中心から隣の横線の中心までの距離(図1参照)。
ここで
本題に入っていきたいのだが、私が実際に失敗した。
もしくは寸前で気づいたけど「ヒヤッ」とした事がある。
それには、溶接金網(ワイヤーメッシュ)の寸法が関係あるのだ。
一般的には、1mx2mか、2mx4mのサイズで発注することが多い。
例えば
一定面積以上で溶接金網を敷き並べる時は、1mx2mよりも
2mx4mで作業するほうが単純に1枚当りの効率が2倍になる。
しかし、それ以外の場合では扱いやすい1mx2mの場合が多い。
そして
私の勘違いは、圧倒的に1mx2mの場合で発生する。
2mx4mでは余り発生することがないのだ。
では
一体何を勘違いするのか?
というと、「m2」と「枚」である。
特に
手元に資料がない状態で電話で発注のやり取り等をしていると
話している数字が「m2」ベースの話なのか?「枚」ベースなのか?
わからなくなってしまうことが多い。
そして
実際に発注をする場合に、「m2」と「枚」を間違えると悲劇が起こる。
確かに、10m2と5枚は間違えないかもしれないけど、
施工面積6000m2に対して、3500枚位の単位になると
意外にも見落としてしまうから不思議である。
更に
予算組みの場合には単価を入れ間違えると予算大きく狂う。
具体的な原因としては
見積内訳には「m2」になっているのに、資材業者からは「1枚」
当たりの単価が回答されている事がたまにあるからだ。
資材業者にとっては、m2当たりでなく「1枚当たりの販売」だからね。
そこで、2mx4mならば、単価差が大きいので気づく確率も高いが、
バタバタしている場面においては見過ごされる可能性も高いのだ。
だから
この記事をここまで読んでくれたあなたには
私と同じような勘違いをしないで頂きたいな。
つまり
私が溶接金網でやってしまいがちな失敗とは、
1mx2mという一番需要の多いであろう溶接金網を発注する時に
「m2」と「枚」を間違えてしまうことである。
ちなみに
先程の間違いは、実際の現場の発注時であれば注文する枚数が
「倍・半分」変わってくるので、現場では混乱を招いてしまう。
そして、予算組みの場合に間違えてしまうと「全然予算が足りない」
という悲劇をもたらすことは容易に想像できるだろう。
だから
発注時は気を付けておかないとイケないとは感じるが、
どんなに無くそうとしてもケアレスミスはなくならない。
すると
「いかにミスをしないか」と共に「ミスをした時にどうするか」
も重要な要素であるはずなので、こちらの記事もオススメだよ。
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