今回は単純に知識として覚えておいてほしいので
あまり余計なことは書かないようにしておこう。
まずは
「鉄筋コンクリート造配筋指針・同解説第5版 [ 日本建築学会 ]」
で該当箇所を確認しておこう。
表5,1 バーサポートおよびスペーサーなどの種類および数量・配置の基準
部位 スラブ 壁 柱 種類 鋼製・コンクリート製 鋼製・コンクリート製 鋼製・コンクリート製 数量または配置 上端筋・下端筋それぞれ1.3個/m2程度 間隔は1.5m程度
端部は1.5m以内上段は梁下より0.5m程度
中段は柱脚と上段の中間
柱幅方向は1.0mまで2個、1.0m以上は3個備考 端部上端筋および中央部下端筋には必ず設置 側梁以外の梁は上または下に設置,側梁は側面の両側へ対称に設置 同一平面に点対称となるように設置
部位 基礎 基礎梁 壁・地下外壁 種類 鋼製・コンクリート製 鋼製・コンクリート製 鋼製・コンクリート製 数量または配置 m面積
4m2程度 8個
16m2程度 20個間隔は1.5m程度
端部は1.5m以内上段は梁下より0.5m程度
中段は上段より1.5m間隔程度
横間隔は1.5m程度
端部は1.5m以内備考 上または下と側面の両端へ対称に設置 備考
[ 注]
(1)表の数最または配置は5~ 6階程度までのRC造を対称としている.
(2)梁・柱・基礎梁・壁および地下外壁のスペーサーは側面に限りプラスチック製でもよい.
(3)断熱材打込み時のバーサポートは支持荷重に対して,めり込まない程度の接触面積を持ったものとする.
(4)梁の上とは解説図5.14, 5.15のかんざしを指す.
ここで
あなたは「何か情報足りないな?」と感じなかったかな?
これは
実際にスペーサーの配置図を書いてみろ。
と言われた時に途端に気づくことになる項目。
あなたは、先程のスペーサーの書き始めはどこから
始めるか知っているだろうか?もしくは先程の表で読み取れるかな。
つまり
スペーサーを設置する場合の端部からの距離が記載されていない。
最初の1つ目の設置位置さえわかれば、後は先程の表で対応できる。
これは、型枠支保工のサポートのピッチなどでも当てはまるよ。
だから
スペーサーの各部位における端部からの距離をまとめたのがこちら。
表 スペーサーの各部位に対する端部からの距離
柱 | 上段は梁下から500程度 |
梁(上端筋) | 柱面より900以内(かんざし筋使用の場合) |
梁(底) | 柱面より300以内 |
壁 | 端部より1.5m以内(端部より1番目の縦筋) |
スラブ | 端部より100以下(最初の鉄筋) |
更に
前回までの記事などで時よりお伝えしているスペーサーの
部位別の種類についても記載があるけど、荷重を受ける部分は
基本的に、プラスチック製(合成樹脂製)は使用できない。
もしも
スラブなどでプラスチック製(合成樹脂製)のスペーサーを
使用する場合は、剛性・強度・安定性などを十分確認できる
資料を添付して工事監理者さんの承認をもらう必要がある。
その場合に、必要な資料として「設置のピッチ」も大切なので
今回の表を覚えて使えるようにしておこうね。
更に
断熱材打込みの場合は、下に示しているようなプレートを
敷き込んでめり込まないように処置する必要がある。
断熱材によってかぶり厚さが不足していても発見されにくかも
知れないけど、めり込んでしまったら完全にかぶり厚さが
不足してしまうからコンクリート打設前にはめり込むの有無の
確認をしておくことをオススメするよ。
つまり
鉄筋のスペーサーのピッチは次の表の通りである。
部位 | スラブ | 壁 | 柱 |
種類 | 鋼製・コンクリート製 | 鋼製・コンクリート製 | 鋼製・コンクリート製 |
数量または配置 | 上端筋・下端筋それぞれ1.3個/m2程度 | 間隔は1.5m程度 端部は1.5m以内 |
上段は梁下より0.5m程度 中段は柱脚と上段の中間 柱幅方向は1.0mまで2個、1.0m以上は3個 |
備考 | 端部上端筋および中央部下端筋には必ず設置 | 側梁以外の梁は上または下に設置,側梁は側面の両側へ対称に設置 | 同一平面に点対称となるように設置 |
部位 | 基礎 | 基礎梁 | 壁・地下外壁 |
種類 | 鋼製・コンクリート製 | 鋼製・コンクリート製 | 鋼製・コンクリート製 |
数量または配置 | m面積 4m2程度 8個 16m2程度 20個 |
間隔は1.5m程度 端部は1.5m以内 |
上段は梁下より0.5m程度 中段は上段より1.5m間隔程度 横間隔は1.5m程度 端部は1.5m以内 |
備考 | 上または下と側面の両端へ対称に設置 |
また
それぞれの部位に関して端部から1つ目のスペーサーまでの
距離は次の表の通りである。
柱 | 上段は梁下から500程度 |
梁(上端筋) | 柱面より900以内(かんざし筋使用の場合) |
梁(底) | 柱面より300以内 |
壁 | 端部より1.5m以内(端部より1番目の縦筋) |
スラブ | 端部より100以下(最初の鉄筋) |
更に
スペーサーの種類に関しては、梁・柱・基礎梁・壁および地下外壁の
側面に関してはプラスチック製(合成樹脂製)でも良い。
それ以外でプラスチック製(合成樹脂製)を使用する場合は、
剛性・強度・安定性などを十分確認してから用いなければいけない。
そして
断熱材打込み時のスペーサーにおいては支持重量に対して、
めり込まない程度の接触面積をもつプレートを敷くのが一般的。
更に更に
スペーサーの種類や使用ピッチなどは事前に施工計画書に
記載しておくべき内容なので、こちらも合わせて確認しようね。
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