建築現場の原価管理で若手職員でも出来る原価管理とは?
を前回までの記事でお伝えして来た。
今回は、「間違いに気づく」についてお伝えする。
まず
現場を運営していく上で「間違い」はつきものである。
間違いが無いか、いくらチェックしてもどこかで間違いが発生する。
なぜなら
建物というのは、人の手で造られているから。
人間が考えて作業するので、どれだけ注意しても
「思い込み」や「勘違い」によるヒューマンエラーは
決して無くならない。
そして
建設業では、「間違えたまま進む」と被害が
非常に大きくなる傾向がある。
間違いに気づいた瞬間に修正すると10万円で済んだが
そのまま、放ったらかしにして次の工程の作業が進んだら
その次の作業までやり直しになるために
被害額が10万円から、100万円に増大することは日常茶飯事。
ここで
若手のあなたにお願いしたいことは
「あれっ」
「何かおかしいぞ」
「もしかして、間違っているかも?」
と感じたら、必ず先輩に連絡して欲しい。
なぜなら
もしも、あなたが気づいた瞬間に連絡をすることで
100万円まで膨れ上がるかもしれない失敗の金額を
10万円で食い止めることが出来るかもしれないから。
たった一言。
「先輩、おかしな所があるんですが、
一緒に確認してもらえませんか?」
と言うだけでね。
では
どうやったら、間違いに気づくのか?
方法として
- 自分で事前に図面や仕様書で学んだことと、 現場が違うことをしている。
- 作業員さんから言われる。
のどちらかが多いと感じるけど、後者の
「作業員さんから言われる」でも全然OKだよ。
なぜなら
最初から、自分で気づくのって非常に難しいし、
作業員さんは、誰にでも同じことを言うわけでは無いから。
キチッと、相手を見て話をするから。
もしも、
あなたが作業員さんから間違いを指摘されたら
きっと、ある程度は信頼されている証拠だと考えても良い。
しかし
現状は、なかなか間違いがなくならない。
何故か?
自分の現場の若手を見ていて感じることは、
「自分自身の担当では無いから」。
と感じている人が圧倒的に多い。
では
あなたの担当の間違いは、
全て自分で気づくことが出来るのか?
もし、自分の間違いを教えてもらった時に
「助かった」と感じることは無いのか?
たびたび言うけど
なかなか改善しないよね。
みんな、自分のことで精一杯なのは分かるけど
結局自分に振り返ってくるんだから、協力しようよ。
と、毎日感じている。
しかし
うまく言っている現場は違うよね。
私のやっていた一つ前の現場では
担当ではなくても、お互いに
「この納まりおかしくない?」
と、よく電話を掛けあっていた。
すると
その場で問題が発覚して、解決法が出るので
現場全体が非常にスムーズに流れていった。
更に
作業員さんたちも、
疑問を感じた時に、聞くと答えが返ってくるので
よく疑問を投げかけてくれたよね。
だって
作業員さんも、せっかく造った物を
壊して造り直す作業が一番嫌だからね。
だから
あなたにも、
是非、間違いに自分で気づいたり、教えてもらったら
そのままにせずに、先輩に報告するなどの行動をとってほしい。
つまり
建築現場で若手職員でも出来る原価管理の1つは
「間違いに1つでも事前に気づくこと」である。
なぜなら
いち早く間違いに気づくことで、被害額が少なくなることが
多いためである。
現場で儲けるためには、出て行く余分なお金を
減らすことも非常に重要なこと。
最前線で働いているあなたは、
作業員さんからの情報を得る機会も一番多いはず。
「現場の利益の向上の一端をあなたは担っている」。
という意識を持って、仕事をしてくれたら私も嬉しいよね。
更に
作業員さんから間違いを教えてもらえるということは
この記事に書いてあることが出来ている証拠だね。
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