現場で指示したつもり症候群とは、
一般的な言葉ではない。
私が勝手につけた言葉なのだが
日々忙しい中で様々な指示を作業員さんに出さなければ
いけない現場監督の立場だから、ついやってしまいがちな
間違いを犯している人たちのことである。
時には、私自身も含まれる場合がある。
まず
最初に結論から言うと
現場で指示したつもり症候群の3つの間違いとは
- 抽象的な指示しか出来ない
- やったかどうか確認していない
- 確認していないので次の指示が出来ない
である。
1つ目の
「抽象的な指示しか出来ない」という場合は、
根本的に、指示を出した本人が「出した指示」について
理解していない場合が多い。
「良く分からないけど、言われたから指示している」
そんな心境の時に多くみられる間違いである。
だから
「抽象的な指示」をなくすためには、
まずは自分がキチンと理解することが非常に大事。
特に、5W1Hの中でも「なぜ?」という「1H」に当たる
部分をキチンと理解することが最も重要。
「やる意味」の無いことをしているのか?
キチンと意味があってやっているのか?
で、作業のモチベーションが変わり、
最終的な仕上がりも必ず変わっていくからである。
「でも、そんないちいち「やる理由」を
確認している暇なんて無いよ」
という人もいるかもしれないが、作業員さんに
「やる意味あるのですか?」
と聞かれて、
「つべこべ言わずにやれ」
と指示しているようじゃ。いつまでたっても
作業員さんからの信頼って得られないと私は感じている。
2つ目の
「やったかどうか確認していない」については
忙しくて現場を走り回っていると出来ないことが非常に多い。
でも、ある意味仕方ないがその場合は
「見に行く気は満々だけど、行けなくてゴメン」
という、
確認する気はあるんだよ。
という姿勢を必ず見せておいたほうが良いと感じる。
なぜなら
常に確認されるという意識を持って仕事するのと
言われっぱなしで仕事するのとでは
あなたなら、どちらの方が真面目に仕事をするだろう?
という事を考えてみれば結果は一目瞭然だよね。
だから
もしも、忙しくて確認できなかった場合でも
確認しに行く必要があるということを必ず伝えるべき。
本当は、それでも確認しにいくべき。
というのは3つ目の理由につながるから。
3つ目は
「確認していないので次の指示が出来ない」なんだけど
実際に作業している人間にとって、「修正のきくタイミング」で
追加の指示をもらうことは、一番良いことである。
なぜなら
この人は、自分のやっている作業に興味を持ってくれて
タイムリーに修正をしてくれるから非常に段取りが良い人。
と勝手に相手が解釈してくれるから。
もしも
あなたが作業する立場だとして、作業が全て終わってから
「いや~、やっぱり違う方法が良かったな~」
なんて言われた日には、腹が立たない?
私なら腹が立つよね。
「それなら、やっている最中に来て指示し直せよ!」
と絶対に感じるはず。
だから
ベストは、作業をやり始めて
「この方法で問題がない」とお互い感じるまで
その場で作業を確認するのが一番良いと感じる。
例え、忙しくてその場を離れなくては行けなくても
「出来るだけ早期に修正したほうが効果的」と言う意識を
頭のなかに持って、早めに確認してあげてほしい。
忙しくて大変だと感じるけど
頭のなかに3つの間違いと改善策が有るのと無いのでは
指示内容や、修正に対して雲泥の差がつくからね。
だから
大変でも是非意識しておいてほしい内容だと私は感じている。
つまり
現場で指示したつもり症候群の3つの間違いとは
- 抽象的な指示しか出来ない
- やったかどうか確認していない
- 確認していないので次の指示が出来ない
である。
そして
3つの間違いを正すには
- 具体的な指示5W1Hの特に「なぜするのか?」を明確にする。
- 指示内容が思い通りに出来ているか?の確認をする。
- 追加指示が必要ならタイムリーに次の指示を出す。
ということが非常に大切。
この3つを確実に行えば、作業員さんから
「自分の仕事ぶりをキチッと確認されているんだ」
と思わすことができるので、作業効率や信頼のUPにつながる。
更に
あなたの出す指示内容についてはこちらでも記事にしているよ。
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