建物の上の階の墨出しってどうやってするのだろう?
私が新入社員の頃に抱いていた疑問。
その疑問は実際の風景を見れば一瞬で解決するし、
普段から墨出しを行っている人にとっては、
当たり前の事かもしれない。
しかし
一度も経験をしていないと、
「疑問は永遠に疑問のまま」だよね。
どいうことで、今回は上階に基準墨を出す方法に
ついてお伝えしていくよ。
まず
1階と2階を例に話を進めていくけど、
2階の床のコンクリートを打設する前に、基準となる墨の
1m返った所(ずれた所)のX方向とY方向の交点に、
スミポインターと、プラボイド呼ばれる物を設置する。
一見、スラブ上にプラスチックのボウリングのピンが
立っている状態になるわけである。(良い写真が無かった…)
なぜなら
コンクリートのスラブに穴を開けておくため。
その開いた穴を使って、2階から下げ振りを垂らしたり、
1階からレーザーを使って上に上げたりするのだ。
だから
コンクリート打設前に設置する墨出し用の穴の位置というのは。
下の階に基準となる墨がある場所に設置しなければならない。
そうしないと、下げ振りを下ろしたけど「何も基準がない」という
なんとも情けない結果が待ち受けてしまうからである。
そこで
1つだけ注意点があるのだけど、マンションやホテルのように
各階のスラブ段差がほど一緒の場合は、一度決めると最上階まで
同じ場所で済むから、比較的に楽であると感じる。
しかし
途中で建物の用途が変わるときは、スラブ段差の位置などが
思いっきり変わる場合があるので、その場合は1つ若しくは2つ
下の階から、墨出し用の穴の位置を変える事を考えておく必要がある。
突然、墨出し穴の位置を変えてしまうと、下げ振りを下ろした所には何もない。
という事にならないようにね。
つまり
1階の墨を2階に上げる方法と注意点とは、
墨出し用に2階の床スラブに開けた穴から、下げ振りを下げるか、
レーザーを上げて1階の床の墨を持って上がるという方法を取る。
更に
1階と2階のスラブ段差などを考慮して位置を決めないと、
トランシットを設置することが出来なかったり、
段差ばかりで「基準の墨」となるようなレベルにならない恐れがある。
だから
出来るだけ上下階のスラブが、平坦な場所を選んで位置決めを
行うことが非常に重要だよ。
ゆえに
1階の床スラブの墨出しってメチャメチャ重要だから、
いざ墨出しをしようとした時に、ベンチマークがしっかり有ることが
本当に重要だから、こちらの記事も合わせて確認しようね。
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あっ
あなたがレーザー墨出し器に興味があるなら
こちらの記事も確認してみてはいかがでしょうか。
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